レックススタッドで種牡馬展示会が開催される
2月12日、静内地区種牡馬展示会の最後はレックススタッド。今年も個性豊かなニューフェイスを5頭迎え、繋養馬全26頭がお披露目された。
急逝したキングカメハメハの後継種牡馬で半兄にサクラメガワンダー、近親にサクラチトセオー、サクラキャンドルというサクラの名牝系から誕生したサクラアンプルール。3歳2月に東京競馬場でデビュー、その後ホッカイドウ競馬へ移籍し二連勝すると再びJRAへ戻り堅実にステップアップを図った。初重賞勝利は6歳で挑んだ札幌記念(G2)。8歳まで現役を続け、昨年の札幌記念(G2)を最後に種牡馬入りを果たしていた。
2頭目の新種牡馬はロードカナロア産駒初の後継種牡馬となるユアーズトゥルーリ。わずか2戦での引退となったが、母アイムユアーズはフィリーズレビュー(G2)など重賞4勝、4代母ダイナカールの牝系からはエアグルーヴ、ドゥラメンテ、ルーラーシップなど多くの活躍馬が出ており、血統背景は超一流。大きな夢を描きたくなる一頭だ。
3番手で登場したのは東京大賞典(G1)など層の厚いダート重賞路線で活躍した米国産馬アポロケンタッキー(父ラングフール)。中央、地方、ドバイを走り抜いたアポロケンタッキーは、いつもと違う雰囲気にも臆さず堂々と周回。雄大な馬体を披露した。
新種牡馬の4頭目は北海道2歳優駿(Jpn3)を大差勝ちの圧勝、UAEダービー(G2)にも挑戦し、のちにドバイワールドC(G1)を連覇するサンダースノーのアタマ差2着という実績を持つエピカリス。世界レベルのポテンシャルを持った同馬には、父ゴールドアリュールの後継種牡馬としても期待がかかる。
新種牡馬の最後はマイル重賞2勝のミッキーグローリーが登場。父ディープインパクト、母は北九州記念(G3)を制した快速馬、メリッサ。全弟カツジとは2018年のマイルチャンピオンシップ(G1)で共に走り、カツジ4着、ミッキーグローリー5着になるなどスピード自慢の一族だ。展示周回中は何度が立ち上がり元気な姿をアピールしていた。
新種牡馬のあとは今年産駒がデビューするエイシンヒカリとハクサンムーン、人気種牡馬のスクリーンヒーロー、エイシンフラッシュらがお披露目され、ラストのネオユニヴァースまで26頭、ノンストップで行われた約1時間の夢の共演は幕を閉じた。