ブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬展示会が開催される
2月5日、日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで2020年最初の種牡馬展示会が開催された。
快晴に恵まれたこの日、スタート時間の午前11時には近隣生産者や関係者。マスコミなど約500人が参加。ダノンシャーク(12歳、父ディープインパクト)、ラブリーデイ(10歳、父キングカメハメハ)、リオンディーズ(7歳、父キングカメハメハ)の3頭が今年産駒デビューを果たす同スタリオンステーションのラインナップに対する関心の高さを伺わせた。
新加入馬は3頭。2017年のジャパンカップ(G1)を制したシュヴァルグラン(8歳、父ハーツクライ)と17年皐月賞(G1)、19年の大阪杯(G1)優勝馬アルアイン(6歳、父ディープインパクト)。そして2016年の最優秀2歳牡馬サトノアレス(6歳、父ディープインパクト)。シュヴァルグランの初お披露目には佐々木主浩オーナーや、現役時代に苦楽を共にした友道康夫調教師も駆けつけて門出を祝った。マイクを渡された2人は異口同音に半姉でヴィクトリアマイル(G1)2連覇のヴィルシーナ、ドバイターフ(G1)、秋華賞(G1)に勝った半妹ヴィブロスにも触れ「3兄弟でG1競走に勝ったファミリーで、共通しているのはケガなどとは無縁だったこと。タフで高齢まで活躍できる産駒が期待できる」とアピールを行った。
アルアインは「米国の最優秀スプリンターを母に持つディープインパクト産駒で、雄大な馬格に恵まれた芝中距離のトップホース」と紹介され、今年度の申し込みがほぼ予定頭数に達していることも併せて報告された。
サトノアレスは「近親には名種牡馬ストームキャット、ロイヤルアカデミーがいる良血馬で、3連勝で朝日杯フューチュリティS(G1)に勝った名マイラー。ディープインパクトの後継種牡馬の活躍馬が目立つ昨今、世界的な名血ファミリーから生まれた2歳チャンピオンにご期待ください」とアナウンスされた。
供用3年目を迎えたコパノリッキー(10歳、父ゴールドアリュール)はすっかり貫録を増した充実の馬体をアピール。初仔誕生のニュースが流れるグレーターロンドン(8歳、父ディープインパクト)も元気な姿を見せた。
後半は、同スタリオンステーションが誇る実績馬たちの連続パレード。産駒モズベッロが日経新春杯(G2)を勝ったばかりのディープブリランテ(11歳、父ディープインパクト)オークス馬サンテミリオンの父ゼンノロブロイ(20歳、父サンデーサイレンス)、同スタリオン最年長となったジャングルポケット(22歳、父トニービン)に続いて、ドバイワールドカップ(G1)に勝ったヴィクトワールピサ(13歳、父ネオユニヴァース)と、年度代表馬キタサンブラックの父ブラックタイド(19歳、父サンデーサイレンス)。息つく暇もない名馬たちのパレードに参加者は熱い視線を送り続けていた。