馬産地ニュース

シュヴァルグランがブリーダーズ・スタリオン・ステーションにスタッドイン

  • 2020年01月15日
  • スタッドインしたシュヴァルグラン
    スタッドインしたシュヴァルグラン
  • 大型シンジケートを結成
    大型シンジケートを結成
  • ハーツクライの後継として期待は大きい
    ハーツクライの後継として期待は大きい

 12月28日午後12時30分頃、日高町富川東にある人気種馬場、ブリーダーズ・スタリオン・ステーションに、2020年から新たに種牡馬として供用されるシュヴァルグランが、元気な姿でスタッドインした。

 牡8歳栗毛のシュヴァルグランは、父がハーツクライ、母がハルーワスウィート、母の父がマキアヴェリアンという血統。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、半姉には2013年、2014年のヴィクトリアマイル(G1)を連覇するなど重賞3勝をあげたヴィルシーナ、半妹には2016年の秋華賞(G1)、2017年のドバイターフ(G1)を制覇したヴィブロスがいる。

 シュヴァルグランは、半姉のヴィルシーナ、半妹のヴィブロスと同じ佐々木主浩氏の所有馬、栗東の友道康夫厩舎の管理馬として、2歳から7歳まで6シーズンに渡り現役生活を送り、競走成績は33戦7勝。2014年9月の2歳新馬戦メイクデビュー阪神でデビューすると2戦目で初勝利をあげた。

 3歳秋に3連勝を飾り一気に本格化し、4歳となった2016年の阪神大賞典(G2)で重賞初制覇。秋にはアルゼンチン共和国杯(G2)を制した。5歳になり2017年のジャパンC(G1)で待望のG1初タイトルを獲得。2019年は海外へ遠征しアウェイの地で世界の強豪と相まみえた。

 引退レースに選んだ暮れの有馬記念(G1)から3日後の12月25日付で競走馬登録を抹消したシュヴァルグランは、ノーザンファーム天栄を経由して繋養先となるブリーダーズ・スタリオン・ステーションに到着。スタッドインにはスタリオンスタッフのほか、事務局(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブの職員が総出で出迎えた。

 種牡馬入りに際しては大型シンジケートを結成。2020年の種付料は受胎条件80万円、出生条件120万円に設定された。

 事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブは「現役時代は2017年ジャパンC(G1)でキタサンブラックらを破るなど、中長距離で一線級クラスまた海外で活躍しました。半姉ヴィルシーナ、半妹ヴィブロスもG1を優勝している名牝系の出身です。有馬記念(G1)も同じハーツクライ産駒のリスグラシューが制して、追い風ムードの中での種牡馬入りとなりました。お陰様でたくさんの配合申し込みもいただいています」と話した。