12月28日午前11時30分頃、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションに、2020年から種牡馬として供用を開始するレイデオロが、元気な姿でスタッドインした。

 牡6歳鹿毛のレイデオロは、安平町早来源武のノーザンファーム生産馬で、父がキングカメハメハ、母がラドラーダ、母の父がシンボリクリスエスという血統。2019年のエプソムC(G3)を制覇したレイエンダの全兄になり、おじは2012年の帝王賞(Jpn1)を制覇したゴルトブリッツ、3代母はウインドインハーヘアというディープインパクトやブラックタイドと同じファミリーになる。

 レイデオロはキャロットファームの所有馬、美浦の藤沢和雄厩舎の管理馬として2歳から5歳まで現役生活を送り、競走成績は17戦7勝。2016年10月に2歳新馬戦のメイクデビュー東京で初陣を飾ると、葉牡丹賞、ホープフルS(G2)と3連勝で重賞初制覇を成し遂げた。

 3歳時は皐月賞(G1)から始動し日本ダービー(G1)でG1初制覇。父のキングカメハメハに続く勝利で、史上11組目の父仔2代制覇を達成した。秋は神戸新聞杯(G2)を快勝し、ジャパンC(G1)は古馬相手に2着と善戦。4戦2勝で終え、JRA賞最優秀3歳牡馬を受賞した。

 4歳時は天皇賞(秋)(G1)とオールカマー(G2)に優勝。JRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞した。

 ラストランの有馬記念(G1)から3日後の12月25日付で競走馬登録を抹消したレイデオロは、ノーザンファーム天栄を経由して社台スタリオンステーションに到着。スタッドインにはスタリオンスタッフのほか生産者のノーザンファームからも職員が出迎えた。

 2020年の種付料は受胎条件600万円に設定。ディープインパクトの血を持たないキングカメハメハの後継として関係者の期待は大きく、発表と同時に満口とアナウンスされた。

 社台スタリオンステーション事務局は｢とても良いコンディションでスタッドインできて安心しました。育成時からとても評価が高かったのですが、競走馬時代もその期待通りの活躍をしてくれました。産駒にもレイデオロ同様、クラシックでの活躍を期待したくなります｣と話した。