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アニマルキングダムがJBBA静内種馬場にスタッドイン

  • 2019年12月16日
  • スタッドインしたアニマルキングダム
    スタッドインしたアニマルキングダム
  • 元気な姿でJBBA静内種馬場に到着した
    元気な姿でJBBA静内種馬場に到着した
  • 種付条件は前払不受胎返還120万円
    種付条件は前払不受胎返還120万円
  • 血統表にはかつて静内種馬場で供用されたダンシングブレーヴの名も
    血統表にはかつて静内種馬場で供用されたダンシングブレーヴの名も

 12月14日午前7時過ぎ、新ひだか町静内田原にある日本軽種馬協会静内種馬場に、来年から種牡馬として供用を開始するアニマルキングダムが、アメリカから元気な姿でスタッドインを果たした。

 アニマルキングダムは父がルロワデザニモー、母がダリシア、母の父がアカテナンゴというアメリカ産馬。牡11歳の栗毛で、半弟にはJRA5勝のサトノキングダム、JRA3勝のサトノメサイア、半妹にはJRA4戦3勝のサトノダムゼルがいる。

 アニマルキングダムの競走成績はUSA・UAE・GBで12戦5勝2着5回。2010年9月にデビューし2着。2戦目に勝ちあがると、3歳になり2011年3月のスパイラルS(G3)で重賞初制覇を飾った。これまでのオールウェザー、芝から初のダート戦となったケンタッキーダービー(G1)に優勝。古馬になると2013年のドバイワールドC(G1)を制覇した。

 2013年よりオーストラリアで、2014年よりアメリカで種牡馬入り。南半球ではATCオーストラリアンダービー(G1)を制したエンジェルオブトゥルース、北半球ではサマーS(G2)などを制したアンテイムドドメインなどを送り出している。

 日本供用初年度の種付料は前払不受胎返還で120万円。すでに140頭程度の配合申し込みが寄せられているという。

 アメリカから日本までの輸送、横浜の検疫所から静内種馬場までの輸送に立ち会った遊佐繁基場長は「この馬は非常に輸送慣れしている馬で、まったく手がかからなかったです。これまで輸送した種牡馬の中でもこれほど手のかからなかった馬はいませんでした。ごらんの通り良い状態でスタッドインできました。輸送から検疫と上手に管理したスタッフにも感謝しています。この馬の素晴らしいところは、オールウェザー、芝、ダートと、どのような馬場でも対応できるところです。また、血統的にもどのような繁殖牝馬にも種付けできるのはアドバンテージになると思います。あと、当協会としては、かつて供用していたダンシングブレーヴの血が祖母の父に入っている点が、とても感慨深いですね。海外で見た産駒はどれもバランスが良く父譲りの雄大なタイプが多かったです。産駒には父のように芝、ダート、あらゆるカテゴリーで活躍してくれることを期待しています」と話した。