サクラアンプルールがレックススタッドにスタッドイン
2017年の札幌記念(G2)を制したサクラアンプルールが9月11日に競走馬登録を抹消。休養先の牧場から11月8日午前、新ひだか町のレックススタッドに到着した。
サクラアンプルールは父キングカメハメハ、母サクラメガ、その父サンデーサイレンスという血統の8歳馬。
現役時代に日本ダービー(G1)やNHKマイルカップ(G1)などを制した父キングカメハメハは説明不要の大種牡馬。残念ながら、2019年に訃報が伝えられてしまったが、その種牡馬生活の中で多くの活躍馬を輩出。これら産駒の活躍によりJRA2歳、JRA総合、NAR総合でチャンピオンサイアーとなり、ロードカナロアやルーラーシップらが後継種牡馬として血を繋いでいる。
半兄サクラメガワンダーは2歳時のラジオたんぱ杯2歳S(G3)で、のちの年度代表馬アドマイヤムーンを下したほか、2度の鳴尾記念(G3)優勝など重賞4勝ほか宝塚記念(G1)はドリームジャーニーの2着。このときは3着ディープスカイや4着カンパニー、5着スクリーンヒーローに先着している。ほか母の半兄に天皇賞(秋)(G1)などに勝ったサクラチトセオーがいて、半姉にはエリザベス女王杯(G1)優勝サクラキャンドルがいる血統だ。
通算成績は32戦6勝2着4回3着3回(地方競馬2戦2勝含む)。
3歳2月に東京競馬場でデビューしたものの、初勝利は同年5月の門別競馬場。その後、JRAに復帰すると堅実な成績を残しながら5歳1月にJRA初勝利を記録した。レースキャリアを積み重ねながらゆっくりと力をつけ同年12月に準オープン特別に勝ってオープン入り。重賞初挑戦となった中山記念(G2)では勝ったネオリアリズムからコンマ1秒差2着となって能力の高さを示している。
待望の重賞初勝利は2017年夏の札幌記念(G2)。中団待機策から最後の直線で外に持ち出されると、豪快に伸びて先頭ゴールインを果たしている。7歳時にも強敵相手の日経賞(G2)3着、トップハンデを背負った函館記念(G3)2着と活躍し、8歳となった2019年も日経賞(G2)で3着となるなど長く活躍した。
種付料などは追って発表される。