馬産地コラム

マチカネフクキタルを訪ねて~小須田牧場

  • マチカネフクキタル~1
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  • マチカネフクキタル~2
    マチカネフクキタル~2
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    小須田牧場

 1997年の菊花賞(G1)、京都新聞杯(G2)、神戸新聞杯(G2)を優勝したマチカネフクキタル(17歳、父クリスタルグリッターズ 母アテナトウショウ 母の父トウショウボーイ)を山梨県北杜市の小須田牧場に訪ねた。

 マチカネフクキタルは1996年11月デビュー。初勝利は明け4歳(現3歳)の3戦目、昇級戦の君子蘭賞(500万下)で2着、続くムーニーバレーレーシングクラブ賞(500万下)は1番人気に応え勝利しオープン入り。プリンシパルステークス(OP)では2着に入り、出走権利を得た日本ダービー(G1)では“二冠馬”サニーブライアンの0.5秒差7着だった。

 7月のさくらんぼステークス(900万下)を勝利し、2か月の休養を挟んで秋は神戸新聞杯(G2)から始動、ここからマチカネフクキタルの快進撃が始まる。神戸新聞杯(G2)では逃げるサイレンススズカを最後方から追い込み初重賞制覇、続く京都新聞杯(G2)ではメジロブライトやステイゴールドを破っての重賞連勝、クラシック最終戦の菊花賞(G1)では上がり33.9秒の末脚を繰り出しG1優勝、クラシックウイナーに名を刻むこととなった。当時は、京都新聞杯(G2)が秋に施行されていたために、破竹の重賞3連勝は『上がり馬』として、今も鮮烈な記憶をファンに残している。競走成績22戦6勝。

 マチカネフクキタルの馬名由来は『冠名+ことわざ「笑う門には福来たる」』から来ているが、同世代に東海ウインターステークス(G2)などダート重賞3勝のマチカネワラウカドがいた。ファンからも珍名馬として愛されたが、2頭合わせて重賞6勝の大活躍、馬主さんにとってはまさに「笑門来福」な2頭だったことだろう。

 2001年よりレックススタッドにて種牡馬入りしたマチカネフクキタルだったが、通算8シーズン供用され合わせて27頭の産駒が登録された。数少ない産駒からは、リワードプレザンが中山グランドジャンプ(JG1)で2着と健闘した。

 「2010年4月30日にマチカネタンホイザと一緒にやって来ました。健康状態は良好で元気に暮らしてますよ」と語ってくれたのは小須田牧場代表の小須田稔さん。首都圏から高速で約2時間というアクセスの良さもあり、小須田牧場のある清里高原は1980年代のペンションブームで開発が進んだ避暑地だ。清里高原は標高1000mを越え、夏は涼しく馬にとっても過ごしやすい環境だろう。

 競馬ファンが訪れやすいようにと、マチカネフクキタルは国道沿いの放牧地にマチカネタンホイザと一緒に放牧されている。2頭合わせて重賞7勝の豪華な組み合わせだが、ファンの人気も未だに高く、先日のゴールデンウィークにも何人ものファンが会いに来たそうだ。

 「こちらに来た翌日に去勢を行い、性格的には穏やかで扱いやすいですよ。ただ、タンホイザに比べて若いので、ちょっかいを出したがる性格で、何かとタンホイザに付きまとってます」と近況を語ってくれた。

 「昨年末にはウインズ石和(山梨県笛吹市)で『石和の有馬に福来る!』というお披露目イベントがあり、マチカネフクキタルとの撮影会なども行いました。競馬ファンにも好評だったようで、今後もそのような要望があれば応えたいですね」と小須田さん、これからも色々な場所に福を運んでくれることだろう。


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