馬産地コラム

レガシーワールドを訪ねて~へいはた牧場

  • レガシーワールド
    レガシーワールド
  • 桜とレガシーワールド
    桜とレガシーワールド
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    桜とレガシーワールド
  • 相棒のポニー(ハニーちゃん)
    相棒のポニー(ハニーちゃん)
  • 牧場看板
    牧場看板

 1993年のジャパンカップ(G1)、1992年のセントライト記念(G2)を優勝したレガシーワールド(セン22歳、父モガミ 母ドンナリディア)を新ひだか町のへいはた牧場に訪ねた。

 二冠馬ミホノブルボンや、菊花賞(G1)馬ライスシャワーとは同世代。去勢されたセン馬のため、クラシック路線で活躍することは叶わなかったが、ジャパンカップ(G1)制覇という金看板を手に、故郷のへいはた牧場に引退功労馬として帰って来た。里帰りして今年で15年目になる。

 「今でも多くのファンが会いに来てくれますよ」と語ってくれたのは、本馬の見学を行ったファンには“へいはた牧場のお母さん”として知られている幣旗(へいはた)美知子さんだ。へいはた牧場では見学の際に、名前の記帳を行っているが、そこでファンのお相手をされているのが美知子さんだ。記帳のノートは今年で5冊目に突入したというから、どれほど多くのファンが訪れたかをうかがい知ることが出来る。

 放牧地での本馬が、ポニーのハニーちゃんと一緒に放牧されている事は、ファンにも知られている微笑ましい光景だが、驚いたことに馬房でも一緒に暮らしているという。15年前に本馬が帰ってきた時、当時飼っていたポニーのパピーちゃんと一緒に放牧したところ意気投合。以後は大の仲良しになった2頭だったが、高齢だったパピーちゃんが亡くなると、ストレスでサク癖を覚えるなど精神的に不安定になったという。そこで、新しい“相棒”として十勝からハニーちゃんがやって来た。今ではパピーちゃん同様に仲良しの2頭だ。

 どちらか一方が治療で厩舎飼いになり、片方だけ放牧しようとすると、寂しがって大騒ぎするので、今では治療の時は元気な方も一緒に厩舎飼いする事にしたという。荒々しい現役時代からは想像も出来ないが、2頭の絆の強さが伝わってくる。「“元気の素”は恋人の存在ですよね」と語る美知子さんや牧場スタッフに見守られ、これからも仲良く元気に暮らして欲しいものだ。