馬産地コラム

ダンツシアトルを訪ねて~JBBA九州種馬場

  • ダンツシアトル~1
    ダンツシアトル~1
  • ダンツシアトル~2
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  • ダンツシアトル~3
    ダンツシアトル~3
  • ダンツシアトル~4
    ダンツシアトル~4
  • 南国らしい佇まいのJBBA九州種馬場
    南国らしい佇まいのJBBA九州種馬場

 1995年の宝塚記念(G1)を制したダンツシアトル(牡21歳、父Seattle Slew 母Call Me Goddess)を繋養先のJBBA日本軽種馬協会九州種馬場(鹿児島県曽於郡大崎町)に訪ねた。

 本馬はアメリカより輸入された外国産馬。1992年10月にデビュー、新馬戦、赤松賞と連勝し期待されたが骨折で9か月の長期休養となる。1993年秋に復帰し、浦安特別(900万下)、ウェルカムステークス(1500万下)と2勝を挙げてオープン入りするが、翌年のバレンタインステークス(OP)3着の後、屈腱炎を発症し再び1年1か月の休養となった。

 旧6歳(現5歳)の3月に復帰すると、道頓堀ステークス(1500万下)を勝ち再度オープン入り。陽春ステークス(OP)3着を挟んで、オーストラリアトロフィー(OP)→京阪杯(G3)→宝塚記念(G1)と3連勝し一気に頂点を制したが、再び屈腱炎を発症し引退となった。通算成績14戦8勝、合わせて2年間近い長期休養が無ければもっと活躍出来た事だろう。

 1997年より種牡馬入りした。14シーズンの間に、九州→北海道→東北→北海道→東北→九州→栃木と全国のJBBA種馬場を渡り歩いたが、ここ3年は茨城県笠間市の東京大学大学院農学生命科学研究科付属牧場で研究用の種牡馬として供用され、去年の7月にこちらに移動して来た。現在までの代表産駒には平地3勝、障害2勝のバルトフォンテン、地方重賞の2003年霧島賞を勝ったカシノコールミー、2004年の霧島賞を勝ったベルガモットシールなどがいるが、JRA重賞の勝ち馬は残念ながら出ていない。

 「こちらには3度目の入厩となります。若い頃はうるさいところも有りましたが、流石に大人しくなりましたね。近年は産駒に恵まれてはいませんが、今シーズンも種牡馬を続けますので少しでも多くのお嫁さんが集まってくれることを願っています」と語ってくれたのはJBBA日本軽種馬協会鹿児島種馬場の畠添場長。

 現在は、種付けのオフシーズンとの事もあり、ウォーキングマシーンや軽い騎乗運動で体力を養っている。広い放牧地にはこの季節でも青々とした青草が伸び、さすがに南国だと感じさせる。温暖な気候と、美味しい青草で英気を養い、15年目の種付けシーズンを元気に迎えてもらいたい。