シンウインドを訪ねて~槇本牧場
1990年の京王杯スプリングカップ(G2)など重賞2勝を挙げたシンウインド(牝26歳、父ウエスタンウインド 母ソロナエビス)を日高町の槇本牧場に訪ねた。
本馬は1987年1月、栗東の二分久男厩舎からデビュー。脚部不安と戦いながらの現役生活でレース数は使えなかったものの、短距離路線を中心に活躍した。函館競馬場芝1200mのレコードを未だに保持しているように、軽快なスピードを武器にして5歳時にはG1馬フレッシュボイスを破りスワンステークス(G2)を優勝、7歳時にはG1馬バンブーメモリーを破り京王杯スプリングカップ(G2)を優勝した。通算成績23戦7勝。
1991年のスポニチ賞金杯(G3)7着を最後に引退し、日高町の槇本牧場にて繁殖入りした。2007年に繁殖牝馬を引退するまでの16シーズンで9頭の産駒を送り出したが、結果として最後の産駒となった2005年産のサマーウインド(父タイキシャトル)が昨年大活躍、ホッカイドウ競馬での2連勝を含めて5連勝。初重賞挑戦となった根岸ステークス(G3)でも2着と健闘、父母譲りのスピードを見せて重賞制覇も目前まで来ている。
2007年に繁殖牝馬を引退した後は、功労馬として槇本牧場分場(旧宝寄山牧場)で余生を過ごしている。昨年、繁殖牝馬を引退したファンドリポポが仲間入りすると”馬が合う”のか、黒鹿毛2頭で寄り添って仲良く余生を送っている。
「カイバ食いも良く2頭とも元気にしています。この馬は厩舎でも放牧地でもなかなか掴ませないのですが、いざ捕まえると途端に大人しくなるんですよ。(変な事される訳じゃないと分かれば大人しくなるので)頭が良いんですね。」と牧場スタッフの宝寄山さん。2頭は現在、朝の7時頃から夕方の16時近くまで放牧されているが、元気よく放牧地を走り回ることもあるそうだ。2頭合わせて重賞5勝の豪華な併せ馬だ。
最後の産駒サマーウインドの次走には、6月17日の北海道スプリントカップ(Jpn3)が候補に上がっている。きっとシンウインドも地元で走る孝行息子の走りを楽しみにしている事だろう。
取材班
本馬は1987年1月、栗東の二分久男厩舎からデビュー。脚部不安と戦いながらの現役生活でレース数は使えなかったものの、短距離路線を中心に活躍した。函館競馬場芝1200mのレコードを未だに保持しているように、軽快なスピードを武器にして5歳時にはG1馬フレッシュボイスを破りスワンステークス(G2)を優勝、7歳時にはG1馬バンブーメモリーを破り京王杯スプリングカップ(G2)を優勝した。通算成績23戦7勝。
1991年のスポニチ賞金杯(G3)7着を最後に引退し、日高町の槇本牧場にて繁殖入りした。2007年に繁殖牝馬を引退するまでの16シーズンで9頭の産駒を送り出したが、結果として最後の産駒となった2005年産のサマーウインド(父タイキシャトル)が昨年大活躍、ホッカイドウ競馬での2連勝を含めて5連勝。初重賞挑戦となった根岸ステークス(G3)でも2着と健闘、父母譲りのスピードを見せて重賞制覇も目前まで来ている。
2007年に繁殖牝馬を引退した後は、功労馬として槇本牧場分場(旧宝寄山牧場)で余生を過ごしている。昨年、繁殖牝馬を引退したファンドリポポが仲間入りすると”馬が合う”のか、黒鹿毛2頭で寄り添って仲良く余生を送っている。
「カイバ食いも良く2頭とも元気にしています。この馬は厩舎でも放牧地でもなかなか掴ませないのですが、いざ捕まえると途端に大人しくなるんですよ。(変な事される訳じゃないと分かれば大人しくなるので)頭が良いんですね。」と牧場スタッフの宝寄山さん。2頭は現在、朝の7時頃から夕方の16時近くまで放牧されているが、元気よく放牧地を走り回ることもあるそうだ。2頭合わせて重賞5勝の豪華な併せ馬だ。
最後の産駒サマーウインドの次走には、6月17日の北海道スプリントカップ(Jpn3)が候補に上がっている。きっとシンウインドも地元で走る孝行息子の走りを楽しみにしている事だろう。
取材班