馬産地コラム

ナカヤマフェスタを訪ねて~ブリーダーズ・スタリオン・ステーション

  • ナカヤマフェスタ
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  • ステイゴールドの後継種牡馬として期待は大きい
    ステイゴールドの後継種牡馬として期待は大きい

 ドバイ遠征後のヴィクトリアマイル(G1)優勝のブエナビスタ、天皇賞(春)(G1)を制したジャガーメイル、重賞2連勝中のアーネストリー、連覇を狙うドリームジャーニーに加えて復活を期すロジユニヴァースら好メンバーが揃った2010年の宝塚記念(G1)で、後方一気。父親ゆずりの強烈な瞬発力を披露したナカヤマフェスタは、現在、日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで2年目の種牡馬生活を送っている。

 昨年は111頭の花嫁を迎え、今年もほぼ同じようなペースで種付けをこなしている人気種牡馬だ。

 「宝塚記念(G1)の優勝だったり、凱旋門賞(G1)の健闘なんかももちろんあるのでしょうが、やはりステイゴールドの後継種牡馬という期待が大きいのだと思います」というのは、父ステイゴールドも担当している工藤礼次さんだ。ナカヤマフェスタの入厩が決まったとき志願して担当を申し出たという。「ステイゴールドの仔だからといえばそうなんですが、気性的に難しいところがある血統なのでそれを理解している自分が担当した方がよいかなって、そう思ったんです」とその理由を話してくれた。

 しかし。「顔なんかは、よく似ていると思います。でも、ステイゴールドに比べるとナカヤマフェスタの方が穏やかです。激しさは持っているのですが、それを表面に出さない我慢強さのようなものを持っています」と、まるで孫を見るような優しいまなざしを向ける。実際、放牧地でのナカヤマフェスタは無心に草を噛んでおり、穏やかに時間を過ごしているように見える。

 ステイゴールドは2年おきにブリーダーズ・スタリオン・ステーションと新冠町のビッグレッドファームを往復する国内シャトルスタリオン。ナカヤマフェスタが入厩してきたときには、もうすでにビッグレッドファームへ移動していたので父子同時けい養は今秋を待たなければならないが、それでも馬体の雰囲気が良く似ているナカヤマフェスタに面影を重ねる生産者も多いという。

 「今年生まれた初年度産駒を連れて、種付けに来てくれる人がたくさんいます。なかなか自分からは見に行けないので生まれた子を見せてもらえるのはありがたいですし、良い子が生まれたから、もう1回種付けに来たよって言われるのは嬉しいです」というのは“親心”に近いものがあるのかもしれない。

 「父親が偉大すぎる馬ですから、比較されるのは少しかわいそうですが、少しでも父親の域に近づけるような、そんな存在になってほしいです」と期待に胸を膨らませている。