馬産地コラム

フレンチデピュティを訪ねて~社台スタリオンステーション

  • 2012年12月27日
  • フレンチデピュティ
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 フレンチデピュティは今年で20歳。社台スタリオンステーションで繋養される種牡馬でも、大ベテランの枠に入った。それでも生産地からの需要があるのは、ひとえにその優れた産駒成績。代表産駒であり、最良の後継種牡馬であるクロフネを筆頭に、エイシンデピュティ(宝塚記念(G1))、レジネッタ(桜花賞(Jpn1))、ピンクカメオ(NHKマイルC(Jpn1))、ノボジャック(JBCスプリント(G1))など、産駒は世代や性別を問わず、様々な条件で活躍を見せている。

 「高齢にはなりましたが、放牧地での運動量は変わりなく、若々しい馬体を保ち続けています」(社台スタリオンステーション事務局・徳武英介さん)

 今年は102頭の繁殖牝馬に配合。この数字を支えるのは安定した産駒成績であるが、近年では母の父としても注目を集めており、アニメイトバイオ(ローズS(G2))、ボレアス(レパードS(G3))など、母の父としても多彩な個性を伝えている。

 「後継種牡馬ではクロフネという大物も出て、自らの血を更に広めていくだけでなく、母の父としても生産界に浸透していきそうです。その見た目通りに、これからも若々しく頑張ってもらいたいです」(社台スタリオンステーション事務局・徳武英介さん)