キャプテントゥーレを訪ねて~社台スタリオンステーション
今シーズンから種牡馬入りしたキャプテントゥーレ。社台スタリオンステーションで繋養される、蒼々たる種牡馬陣の中で、89頭もの繁殖牝馬を集めたのは大健闘とも言える。
「父はアグネスタキオンということだけでなく、母系もフランスを代表する名血ということも、この人気には関係しているのでしょう」(社台スタリオンステーション事務局・徳武英介氏)
キャプテントゥーレの母系を紐解くと、母は阪神牝馬S(G2)の勝ち馬であるエアトゥーレ。そして祖母は、キングマンボ、ロックオブジブラルタルなど、数々の名馬が優勝した、ムーラン・ド・ロンシャン賞(G1)の勝ち馬スキーパラダイスであり、祖祖母のスキーゴーグルもまたエイコーンS(G1)の勝ち馬、Ski Goggleである。
父アグネスタキオンは、2008年父のサンデーサイレンスを退けて、51年ぶりに内国産種牡馬としてJRAリーディングサイアーにも輝いた名種牡馬。惜しくも急逝してしまった父の後継種牡馬としても、キャプテントゥーレには注目が集まる。
「キャプテントゥーレ自身は、現役時にスピード馬としてならしましたが、重心の低いフォームなどは母系のリファールが出ているのではとの印象を受けます。そこにアグネスタキオンの長所である仕上がりの良さも受け継がれたと思いますし、父の後継種牡馬たる活躍を期待したくなるところです」(社台スタリオンステーション事務局・徳武英介氏)