馬産地コラム

スイープトウショウ2011

  • 2011年12月28日
  • スイープトウショウ2011
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 スイープトウショウ2011 2011年2月25日 牝 栗毛
 父ディープスカイ
 母スイープトウショウ 

 強烈な末脚を武器に、牝馬としては39年ぶり史上2頭目となる宝塚記念(G1)を制したスイープトウショウの第2仔を新ひだか町のトウショウ牧場に訪ねた。

 現役時代のスイープトウショウは、とにかく派手な馬だった。調教を拒否したり、ゲートを嫌がり。それでもレースになれば目の覚めるような末脚で圧倒的な存在感を示した。秋華賞(G1)では前年の2歳牝馬チャンピオンを置き去りにし、宝塚記念(G1)ではハーツクライやゼンノロブロイらを一蹴。エリザベス女王杯(G1)ではオースミハルカの夢をゴール前で打ち砕いた。2着に敗れたとは安田記念(G1)ではサイレンとウイットネス、ブリッシュラックといった香港勢やカンパニー、テレグノシスといった末脚自慢も封じ込めた。稼ぎ出した装収得賞金は歴代2位(当時)にもなった。

 そんなスイープトウショウの第2仔として、2月25日に産声をあげたのは、NHKマイルC(Jpn1)、そして日本ダービー(Jpn1)を制したディープスカイを父に持つ栗毛の牝馬。4本の足に履いた長いソックスと両親ゆずりの派手な流星が印象的だ。サンシャインパドックでの放牧だったために元気に走り回る写真をお届けでないのが残念だが「普段はとても元気です」と、元気のよさには牧場スタッフが太鼓判を押してくれた。

 「毛色と、大きな流星のせいかもしれませんが、どちらかといえば父親似のような気がします。性格だけはお母さんに似て欲しくないなぁという思いがあるからかもしれませんが」と冗談交じりに言い「どちらに似てもよいですから、このまま無事に競馬場に送り出したいと思っています。」と“親心”のような心情をチラリと見せてくれた。

 「8月に離乳したあとも順調です。初仔を産んで、1年空いたあとの仔ということもあるのかもしれませんが、牝馬としては馬格に恵まれたと思います。お母さんと同じくらいか、あるいは超えるくらいに成長すると思います」と言うから心強い。ディープスカイとの配合は「500キロを超える雄大な馬格とスピード、瞬発力。それとアグネスタキオの血を受け継ぐ馬という意味を込めて期待しました。期待どおりの仔を産んでくれて嬉しいです」と目尻を下げている。

 「2011年はスイープトウショウにはディープインパクトを配合しました。この配合を待ってくださる方々もたくさんいらっしゃると聞いていますし、無事に受胎しましたので、われわれも楽しみです。しっかりとした仔育てをするお母さんですし、初仔と2番仔が牝馬だったので、今度は男の子かなって楽しみにしているんです」と期待に胸を膨らませている。