ヤマニンメルベイユ2011
ヤマニンメルベイユ2011 2011年4月20日 牡 栗毛
父アドマイヤムーン
母ヤマニンメルベイユ
3歳5月のデビューながら、息の長い活躍で7歳まで競馬を続けたヤマニンメルベイユ。オープン入りは4歳の夏と晩成の成長を遂げたが、その後、中山牝馬S(G3)、クイーンS(Jpn3)と重賞を2勝。父メジロマックイーンを彷彿とさせる先行力のあるレースぶりで、父のファンからの声援を集めた。
09年の12月に競走馬登録を抹消すると、生まれ故郷である錦岡牧場で繁殖入り。初年度にはアドマイヤムーンを配合され、2011年、待望の第一仔を授かった。
「初仔ということで小ぶりには出ていますが、順調に育っていますよ。ヤマニンメルベイユ自身、子育ても上手くやっていますし、母子共にまずは一安心といったところでしょうか」と錦岡牧場の土井睦秋代表からも笑みがこぼれる。
父アドマイヤムーンは、初年度産駒を送り出した2011年、早くも2頭の重賞ウイナーを送り出すなど、名種牡馬として順調なスタートを切った感がある。「母も人気のあった馬ですし、アドマイヤムーンの産駒ということで血統的にも注目を集めそうですが、その期待に応えるような馬になってもらいたいです」土井代表も期待を寄せる。
ところで、ヤマニンメルベイユは残念なことに現在は産駒を受胎していないが、2012年はステイゴールドを配合予定。父ステイゴールド×母父メジロマックイーンというのは、三冠馬オルフェーヴルを初めとして活躍馬を多く送り出している、今、最も旬なニックス配合とも言える。
「生産者である以上、一度はこの配合でどんな仔が産まれてくるのか配合してみたいですよね」と土井代表は、また笑みを浮かべた。