アジュディミツオーを訪ねて~アロースタッド
ダート路線で活躍し、地方所属馬としては最多勝となるG1(Jpn1)5勝を挙げたアジュディミツオーを繋用先のアロータッドに訪ねた。
2004年の東京ダービー(S1)を制して地方競馬・南関東3歳の頂点に立った本馬だが、その年の最終戦、東京大賞典(G1)では中央馬を倒して優勝。翌2005年には地方所属馬として初のドバイワールドカップ(G1)にも参戦した。(結果は6着)
本馬が最も輝いたのは2005年4歳冬~2006年5歳夏、東京大賞典(G1)連覇を皮切りに、川崎記念(G1)、かしわ記念(G1)、帝王賞(G1)を優勝。特に帝王賞(G1)は1歳年下のカネヒキリとの壮絶なマッチレースとなり、この一戦を近年屈指の“ダート名勝負”に推すファンの声も多い。
その後は、度重なる脚部不安に悩まされ精細を欠いていたが、今年の秋に引退と種牡馬入りが決まり、先月の11月18日には船橋競馬場にて盛大な引退セレモニーが行われた。その引退セレモニーは平日にも関わらず多くのファンが集まり、とても温かい空気に包まれたものになったそうだ。
引退式の翌日に船橋競馬場に別れを告げた本馬は、11月20日に繋用先となるアロースタッドに到着、現在は来春の種付けシーズンに備えて鋭気を養っている。「当場で繋用しているアジュディケーティングの後継として期待しています。大井競馬場で2度のレコードを出したように優れたスピードを産駒に伝えてほしいですね。」と語るのはアロースタッドの今野進二主任。
「うちの牧場から近いところで種牡馬入り出来て良かったですね。種牡馬入りを楽しみにしていたのでお嫁さんも準備していますよ。」と語るのは生産者の藤川ファーム代表の藤川喜美雄さん。
新しい環境にも慣れてきた様子の本馬だが、現在は小さめの放牧地で放牧されている。競馬場で競走馬に囲まれていると、本馬のムチムチした馬体は一際目立つ存在感だったが、種牡馬に囲まれるとまだまだ線が細く移る。来春の種牡馬シーズンに向けて、競走馬の体つきから種牡馬の体つきへと変わっていくのだろう。
来年の種付料はまだ決定していないとのことだが、「1頭でも多くの繁殖が集まるように手頃な価格に設定する事になるでしょう。」と今野主任。ダート系種牡馬にはなかなか厳しいご時世だが、多くの繁殖が集まることを期待したい。
取材班
2004年の東京ダービー(S1)を制して地方競馬・南関東3歳の頂点に立った本馬だが、その年の最終戦、東京大賞典(G1)では中央馬を倒して優勝。翌2005年には地方所属馬として初のドバイワールドカップ(G1)にも参戦した。(結果は6着)
本馬が最も輝いたのは2005年4歳冬~2006年5歳夏、東京大賞典(G1)連覇を皮切りに、川崎記念(G1)、かしわ記念(G1)、帝王賞(G1)を優勝。特に帝王賞(G1)は1歳年下のカネヒキリとの壮絶なマッチレースとなり、この一戦を近年屈指の“ダート名勝負”に推すファンの声も多い。
その後は、度重なる脚部不安に悩まされ精細を欠いていたが、今年の秋に引退と種牡馬入りが決まり、先月の11月18日には船橋競馬場にて盛大な引退セレモニーが行われた。その引退セレモニーは平日にも関わらず多くのファンが集まり、とても温かい空気に包まれたものになったそうだ。
引退式の翌日に船橋競馬場に別れを告げた本馬は、11月20日に繋用先となるアロースタッドに到着、現在は来春の種付けシーズンに備えて鋭気を養っている。「当場で繋用しているアジュディケーティングの後継として期待しています。大井競馬場で2度のレコードを出したように優れたスピードを産駒に伝えてほしいですね。」と語るのはアロースタッドの今野進二主任。
「うちの牧場から近いところで種牡馬入り出来て良かったですね。種牡馬入りを楽しみにしていたのでお嫁さんも準備していますよ。」と語るのは生産者の藤川ファーム代表の藤川喜美雄さん。
新しい環境にも慣れてきた様子の本馬だが、現在は小さめの放牧地で放牧されている。競馬場で競走馬に囲まれていると、本馬のムチムチした馬体は一際目立つ存在感だったが、種牡馬に囲まれるとまだまだ線が細く移る。来春の種牡馬シーズンに向けて、競走馬の体つきから種牡馬の体つきへと変わっていくのだろう。
来年の種付料はまだ決定していないとのことだが、「1頭でも多くの繁殖が集まるように手頃な価格に設定する事になるでしょう。」と今野主任。ダート系種牡馬にはなかなか厳しいご時世だが、多くの繁殖が集まることを期待したい。
取材班