アフリートを訪ねて~ブリーダーズSS
日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションへアフリートを訪ねた。
昨年は産駒バンブーエールがJBCスプリント(Jpn1)を制し、ダート短距離界にその名を轟かせた。今年は7歳馬ゼンノパルテノン、6歳馬マルブツリードがダートのオープンクラスで頭角を現し、アフリート産駒らしくこれからも息の長い活躍を見せそうだ。
同スタリオンの坂本教文場長に近況を伺うと、「今年で25歳になりますが元気ですよ。体調と相談しながら今年は59頭に種付けしました。年齢の割に受胎率は良いですね。ピーク時の馬体重は600kgありましたが、その頃に比べると今は-50kgぐらいですが、食欲はあります。高齢なので特に体調面は気を使っています。季節の変わり目は注意していますよ。」と、語ってくれた。
人間で言えばすでに“おじいちゃん”と呼ばれる年齢に達しているが、若い種牡馬を横目に悠然と草を食む姿は、老いてなお男らしくも映る。
振り返ると、種牡馬入り後はオークス(G1)2着馬のゴールデンジャック(持込馬)が活躍し、プリモディーネが桜花賞(G1)制覇。その後はスターリングローズやプリエミネンスなど立て続けにダート強豪馬を輩出し、“ダートで強いアフリート”が浸透。サンデーサイレンス全盛期の2000年~2002年、アフリートはダートチャンピオンサイアーに輝いた。日本での産駒数は1,000頭を超え、今では母の父としても産駒がその血脈を広げている。
坂本さんに産駒の特徴について伺うと、「スピードがありますね。配合次第では芝もこなせる馬が出ています。揉まれずにスムーズな競馬ができると、より強さを発揮する印象があります。息長く活躍できる馬が多いのも特徴ですね。」と、語る。
サカラートやプライドキム、ビッグウルフなど、力の要る地方競馬場のダートで強いパフォーマンスを示す馬もいる一方で、母の父としてはサイドワインダーやサチノスイーティー、メイプルロードなどスピード豊かな芝馬も送り出している。優れたスピードと力強さを受け継ぎ、全国各地の大舞台で飛躍する産駒の出現に今後も期待がもたれる。
アフリートの今後について坂本さんは、「1年でも長く種牡馬として仕事ができると良いですね。長生きして欲しいと思います。」と、望みを語る。
混沌とする種牡馬レースの中で今なお毎年のように重賞勝ち馬を出し、同スタリオンでも一目置かれる存在だ。20歳を過ぎてからも毎年70頭前後の種付けをこなしており、これからデビューの産駒から晩年の傑作登場も十分あるだろう。
取材班
昨年は産駒バンブーエールがJBCスプリント(Jpn1)を制し、ダート短距離界にその名を轟かせた。今年は7歳馬ゼンノパルテノン、6歳馬マルブツリードがダートのオープンクラスで頭角を現し、アフリート産駒らしくこれからも息の長い活躍を見せそうだ。
同スタリオンの坂本教文場長に近況を伺うと、「今年で25歳になりますが元気ですよ。体調と相談しながら今年は59頭に種付けしました。年齢の割に受胎率は良いですね。ピーク時の馬体重は600kgありましたが、その頃に比べると今は-50kgぐらいですが、食欲はあります。高齢なので特に体調面は気を使っています。季節の変わり目は注意していますよ。」と、語ってくれた。
人間で言えばすでに“おじいちゃん”と呼ばれる年齢に達しているが、若い種牡馬を横目に悠然と草を食む姿は、老いてなお男らしくも映る。
振り返ると、種牡馬入り後はオークス(G1)2着馬のゴールデンジャック(持込馬)が活躍し、プリモディーネが桜花賞(G1)制覇。その後はスターリングローズやプリエミネンスなど立て続けにダート強豪馬を輩出し、“ダートで強いアフリート”が浸透。サンデーサイレンス全盛期の2000年~2002年、アフリートはダートチャンピオンサイアーに輝いた。日本での産駒数は1,000頭を超え、今では母の父としても産駒がその血脈を広げている。
坂本さんに産駒の特徴について伺うと、「スピードがありますね。配合次第では芝もこなせる馬が出ています。揉まれずにスムーズな競馬ができると、より強さを発揮する印象があります。息長く活躍できる馬が多いのも特徴ですね。」と、語る。
サカラートやプライドキム、ビッグウルフなど、力の要る地方競馬場のダートで強いパフォーマンスを示す馬もいる一方で、母の父としてはサイドワインダーやサチノスイーティー、メイプルロードなどスピード豊かな芝馬も送り出している。優れたスピードと力強さを受け継ぎ、全国各地の大舞台で飛躍する産駒の出現に今後も期待がもたれる。
アフリートの今後について坂本さんは、「1年でも長く種牡馬として仕事ができると良いですね。長生きして欲しいと思います。」と、望みを語る。
混沌とする種牡馬レースの中で今なお毎年のように重賞勝ち馬を出し、同スタリオンでも一目置かれる存在だ。20歳を過ぎてからも毎年70頭前後の種付けをこなしており、これからデビューの産駒から晩年の傑作登場も十分あるだろう。
取材班