馬産地コラム

メジロティターンを訪ねて~メジロ牧場洞爺

  • 2009年07月30日
  • メジロ牧場洞爺で余生を過ごしているメジロティターン
    メジロ牧場洞爺で余生を過ごしているメジロティターン
  • 同

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 メジロ牧場洞爺で余生を過ごすメジロティターンを訪ねた。

 「年とともに目が見えなくなって来て、今は音だけでいろいろなことを判断しています。毎日決まった行動をしているからそれほど不自由な感じはしないんですけどね」と田中獣医。

 父メジロアサマ、息子メジロマックイーンと父子3代天皇賞制覇の偉業を成し遂げたメジロティターンは今年31歳になる。現役引退後は新ひだか町三石の本桐牧場で種牡馬生活を送っていたが、2000年22歳の時に種牡馬を引退。故郷に戻って来た。

 「本桐牧場にいた頃も扱いやすかったと聞いていますし、戻って来てからも賢い馬なので人の手を煩わすことはありませんね。ただ、冬になって地面が凍るような寒い日は馬房から出ようとしないんです。万が一滑って転びでもしたらおしまいだということを、自分で良くわかっているんでしょう。牧場にとっても大功労馬ですから、ずっと元気に過ごして欲しいです」と目を細めた。
 
 急逝した孝行息子、マックイーンの分まで長生きして欲しいと願わずにはいられない。
取材班