馬産地コラム

スターリングローズを訪ねて~優駿SS

  • 2009年07月01日
  • スターリングローズ
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 JBCスプリント(G1)を含む重賞6勝をあげ、ダートの短距離で活躍したスターリングローズを優駿スタリオンステーションに訪ねた。


本馬は、姉に重賞2勝のゴールデンジャック、甥に重賞3勝のサイドワインダーを持つ名牝コマーズの一族で、父アフリートの後継種牡馬として2005年に優駿スタリオンステーションで供用され、今年で5年目となる。


 産駒は昨年2歳デビューを迎えたが、毎年コンスタントに60頭余りの繁殖牝馬を集め、今年も同じくらいの繁殖牝馬が集まったそうだ。優駿スタリオンステーションの山崎努さんにお話を伺うと


「この馬の産駒は勝ち上がりの良さが評判で、地方競馬の短距離に適性が高く、地方の馬主さんに非常に人気が高いですね。産駒は馬っぷりが良くて、生産者の方もリピーターが多いんですよ」と語ってくれた。


 放牧地に案内してもらうと、スターリングローズはリラックスした様子で草を食べていた。隣の放牧地でやんちゃに走り回っているニューイングランドと比べると対照的だ。種付けシーズンもほとんど終わり、現在は種牡馬にとってもホッと一休みの時期である。


 馬産地はちょうど牧草の収穫シーズン。隣の牧場ではトラクターが忙しそうに走り回っていたが、採草地からは“お陽様の香りを吸い込んだお布団”のような、なんとも芳しい匂いが漂ってくる。スターリングローズもその香りに誘われたのか、時折、牧草作業を眺めていた。十分に英気を、来シーズンも頑張ってもらいたい。産駒の勝ち上がりに関してはとても優秀だ。サンクスチケットが金沢のプリンセスCを勝ち産駒の初重賞制覇を果たした。次は中央の重賞を勝つ大物の登場に期待したいところだ。