馬産地コラム

カルストンライトオを訪ねて~レックススタッド

  • 2009年06月29日
  • カルストンライトオ
    カルストンライトオ
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 夏が来るとカルストンライトオを思い出すという競馬ファンも多いのではないだろうか。“夏の新潟競馬名物レース”としてファンの間でも定着し、日本で唯一、直線コースで行われる重賞レースのアイビスサマーダッシュ(G3)を2002年と2004年に制し、2004年は夏の勢いのままにスプリンターズステークス(G1)を逃げ切ってG1優勝制覇を果たした。黒鹿毛の馬体に、白くて大きな“流星”が目立つ特徴のある顔立ちで短距離戦線を賑わせた快速馬だ。

 2006年に種牡馬入りし、今年待望の産駒がデビューするカルストンライトオをレックススタッドに訪ねた。初年度22頭、2年目24頭、3年目23頭、4年目の今年も22頭(6月25日現在)と数は多くないもののコンスタントに繁殖牝馬を集めているが、そのお相手の半数以上は本馬のオーナーである清水貞光氏の所有する繁殖牝馬で、いかにオーナーの愛情と期待を受けているかが分かる。

 「数少ないマンノウォー系の種牡馬で、ほとんどの繁殖牝馬に付けられるので、産駒の活躍には期待しているんですよ。」と事務局のスタッフは語ってくれた。

 今年の北海道は6月に入ると天候不順に泣かされていたが、やっと夏らしい天気となり放牧地の牧草も青々と伸びて、一番おいしそうな季節。カルストンライトオも朝から昼までの放牧時間は一心に青草を食べているそうだ。

 現在、馬名が登録されている2歳馬は1頭のみで、産駒の本格的な始動は秋以降になると思われるが、本馬の類いまれなスピードを受け継ぐだけでなく、ド派手なルックスを受け継いだ産駒の登場にも期待したい。


                取材班