馬産地コラム

クラフトマンシップを訪ねて~ノーザンホースパーク

  • 2009年06月06日
  • クラフトマンシップを訪ねて~苫小牧 ノーザンホースパーク
    クラフトマンシップを訪ねて~苫小牧 ノーザンホースパーク
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 2000年の函館記念の勝ち馬クラフトマンシップを訪ねた。現役時代はたびたび人気薄時に好走し、穴党ファンの間ではさぞや重宝された存在だっただろう。現在は観光客が賑わうノーザンホースパークで乗用馬として訓練を積んでいる。
 苫小牧市美沢にあるノーザンホースパークは“馬と大地と、人との絆”をテーマとした自然公園で、新千歳空港から車で約15分の場所にある。園内は全国から訪れた観光客が馬車や乗馬などを楽しみ、遠方からの修学旅行生や、最近では台湾からの海外旅行客も多い。
 
 さて、ノーザンホースパーク乗馬課主任の粕谷英樹さんにクラフトマンシップの近況を伺うと、
 「2003年8月にこちらに移動してきましたが、これまで至って健康です。馬体重は480kg台で維持していますね。乗用馬としての実力も向上してきており、馬術の競技会にも出場しています。体自体はそれほど大きくはない馬ですが、飛越は上手ですよ。」
と、第二の馬生は順調のようだ。
 現在は朝5時に飼い付けをし、昼はウォーキングマシーンや引き運動。夕方にブラッシングをしている。粕谷さんに“普段はどんな様子ですか?”と伺うと、
 「気性は大人しいですし、手入れする時も悪さをすることはありません。カイ食いも良いです。」
と、手のかからないお行儀の良い馬のようだ。今後については、
 「これからも元気で、競技会に出場しても活躍して欲しいと思います。」
と、粕谷さんはエールを送った。現役時代は8歳まで息長く活躍した同馬だが、乗用馬としてもいつまでも健在でいて欲しい。

                日高案内所取材班