馬産地コラム

サニーブライアンを訪ねて~優駿ビレッジAERU

  • 2009年05月06日
  • サニーブライアン~浦河 優駿ビレッジAERU
    サニーブライアン~浦河 優駿ビレッジAERU
  • 同

  • 同

  • 同

浦河町にある「うらかわ優駿ビレッジ・アエル」へ二冠馬サニーブライアンを訪ねた。古くはカブラヤオー、アイネスフウジン、ミホノブルボンなど、サラブレッドの最高峰の舞台である日本ダービーを堂々逃げ切った馬は、そのパフォーマンスの鮮烈さから、今もファンの間では一目置かれる存在であるだろう。ダービーで見事な逃走劇を決めたサニーブライアンも大観衆を魅了した一頭だ。

乗馬課マネージャーの島村さんに近況を伺う。
「昨年の夏に腸の具合が良くなくて、腸の働きを促進する薬を投与したことがありましたが、今は回復してとても元気です。元気がありすぎて引き馬の時は慎重に行っているぐらいですよ。サニーは若いし、朝も一番に放牧に出しています。馬体重は500kgぐらいあるかなぁ。」
とのこと。
朝は6時に朝飼いをして、6時40分から16時まで放牧しているという。天候によっては舎飼いしているそうだ。サニーブライアンの放牧地にはウイニングチケット、ダイユウサク、ニッポーテイオーも一緒で、GⅠ馬同士が仲良く一つの放牧地で草を食んでいる光景は、ファンにとっては興味深く映るだろう。

“見学の方はどんな方が多いですか?”と伺うと、
「サニーは若いファンが多いですね。関東、関西方面から目当ての方がよくいらっしゃいます。」
と、島村さん。激闘の過去から時は流れたが、悠々自適な日々を見に、はるばる北海道へ会いに来る方もやはり多いようだ。
本馬は2007年に種牡馬生活を引退したのだが、残された産駒の中から本馬を彷彿とさせるスピード・スタミナを兼ね備えた優駿が登場することを期待したい。

日高案内所取材班