馬産地コラム

ツルマルボーイを訪ねて~ノーザンホースパーク

  • 2009年06月03日
  • ツルマルボーイ~千歳 ノーザンホースパーク
    ツルマルボーイ~千歳 ノーザンホースパーク

  • 同

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  • 若年層のファンが多いそうだ
    若年層のファンが多いそうだ

 ノーザンホースパークへツルマルボーイを訪ねた。現役時代は安定した末脚で大舞台でも善戦。6歳時、道悪馬場で行われた安田記念で念願のGⅠ制覇を果たした。
 ノーザンホースパーク乗馬課主任の粕谷英樹さんに近況を伺うと、
 「昨年の秋に移動してきましたが、健康そのものです。順調です。」
と、新天地でも元気な様子だ。
 
 2008年に種牡馬生活を引退した後は去勢手術を受け、現在は乗用馬として再スタートを切っている。最近のスケジュールは朝5時に飼い付けをした後、5時30分~8時まで放牧。日中は馬房で過ごし、夕方5時から乗り運動をする日々だ。

 粕谷さんは、
「現在は乗用馬として初期段階の訓練をしています。頭が良い馬で、センスがありますね。練習次第ですが、早ければ今年の秋にでも競技会にデビューできそうです。」
と、今後の活躍を楽しみにしている。
 
 ノーザンホースパークでの馬術競技会は一般の方も見学可能で、ノーザンホースパークのホームページを閲覧すれば情報を得ることができる。ツルマルボーイと共に繋養されているエアジョーダン、クラフトマンシップ、トウカイポイント、フィフティーワナー、ブランディス、マックロウらは既に競技会に出場し、トウカイポイントは優勝経験もあるそうだ。ツルマルボーイも馬術の世界でもその名が知られる存在を目指したいところだ。
 
 「今年に入ってからだいぶ筋肉がついて、しっかり運動できる馬体になってきました。乗用馬として着実に力を付けていって欲しいですね。」
と、粕谷さん。ツルマルボーイの華麗なる飛越を見られる日を心待ちにしたい。

               日高案内所取材班