馬産地コラム

マイネルボウノットを訪ねて~新冠ホロシリ乗馬クラブ

  • 2009年01月29日
  • 乗用馬として訓練中のマイネルボウノット~新冠 ホロシリ乗馬クラブ
    乗用馬として訓練中のマイネルボウノット~新冠 ホロシリ乗馬クラブ
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 06年のGⅢ佐賀記念を勝利するなどダート路線で活躍したマイネルボウノット(牡8、浦河・林孝輝牧場生産)が、昨年の7月23日付けで競走馬登録を抹消。現在は新冠町のにいかっぷホロシリ乗馬クラブにて、乗馬の訓練を行っている。

「競馬場から直接こちらへやってきたのですが、すぐに環境にも慣れてくれました」
 とはにいかっぷホロシリ乗馬クラブで主任指導員を務める加藤結さん。一度体調を崩した時期こそあったが今は回復し、現役時から目を惹いた雄大な馬体を一層大きく見せている。

「まだまだ人間の言うことを聞かない面もありますので、乗馬としての訓練を積んでいるところです」(加藤主任指導員)
 とのことだが、乗馬中級者なら騎乗が可能。この日は乗馬歴10年以の女性が跨り、屋内馬場でリズミカルな走りを見せていただけでなく、軽々と障害も飛んでいた。

「こちらで繋養したということをホームページに載せてから、ファンの方が何人も会いに来てくれました。将来的にはこうしたファンの方が乗れる馬にしたいと思いますし、また競技馬としての道を開いてあげたいという気持ちもありますね」
(加藤主任指導員)

 にいかっぷホロシリ乗馬クラブではマイネルボウノットの他にもアブクマポーロ(NARグランプリ2回)、ライブリマウント(JRA賞最優秀ダート馬)、ダイワテキサス(オールカマーなど重賞5勝)、シゲルホームラン(JRA賞最優秀アラブ馬)などを繋養中。この中には乗馬初心者でも跨れる馬がいるだけでなく、レッスンを受講すれば太平洋を一望できるコースへの外乗も可能となっている。馬産地観光の合間に、そしてファンだったあの馬に会いに、近くまで訪れた際にはぜひとも足を運んで欲しい。

日高案内所取材班