馬産地コラム

ローマンエンパイアを訪ねて ~ 浦河 中島牧場

  • 2008年12月20日
  • ローマンエンパイアト中島雅春さん
    ローマンエンパイアト中島雅春さん
  • 雪化粧の日高山脈を背景に
    雪化粧の日高山脈を背景に
  • 放牧地でのローマンエンパイア
    放牧地でのローマンエンパイア
  • 同

 サクラローレルの初年度産駒として中央競馬・古川平厩舎からデビュー。新馬戦、さざんか賞を連勝し、3戦目の京成杯では先に抜け出したヤマニンセラフィムを豪快に追い込み、1着同着での3連勝。2002年の皐月賞では2番人気にも推されたローマンエンパイア。その後は、芝・ダートと走り続けましたが、2007年、地方競馬での再起に賭け、中島牧場社長の中島雅春氏の名義で金沢競馬に移籍、緒戦で勝利を飾ったローマンエンパイアでしたが、脚部に不安を発症。

 「活躍してくれた馬だから、何とか種牡馬にして産駒を送り出したい」との中島氏の強い思いから種牡馬入り。現在は、イーストスタッドで種牡馬生活を送りながら、生まれ故郷の中島牧場にて元気に暮らしています。

 中島牧場本場すぐ側の分場で暮らしているローマンエンパイアですが、この夏は(ターファイトグラブの)会員さんや、父サクラローレルからの熱心なファンなど、多くの見学者の訪問を受けたそうです。

 種牡馬ローマンエンパイアの初年度のお勤めは2頭と奮いませんでしたが、種付けの時にはお隣のイーストスタッドに「出勤」して仕事に励んでいたそうです。配合相手の2頭も中島牧場の繁殖牝馬ですが、「良い仔が生まれたら(ターファイト)クラブにも提供しますのでローマンエンパイアの会員さんも、サクラローレルのファンの方も応援よろしくお願いします」と来春生まれる初年度産駒の誕生を楽しみにしている様子の中島氏。

 京成杯で同着となったヤマニンセラフィムが、少ない産駒の中からナムラクレセント(菊花賞3着)・ヤマニンリュバン(ダート3勝)と活躍馬を送り出しているので、ローマンエンパイアも少ない産駒の中から活躍馬を送り出して欲しいですね。

                日高案内所取材班