馬産地コラム

マサラッキを訪ねて ~ 浦河 日進牧場

  • 2009年03月13日
  • マサラッキ~浦河 日進牧場にて
    マサラッキ~浦河 日進牧場にて
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 高松宮記念GⅠを始めとする1200m戦の重賞4勝。短距離路線で長く堅実に活躍したマサラッキを生まれ故郷の浦河町・日進牧場に訪ねた。
 マサラッキは現在、浦河町西舎地区にある日進牧場中期育成共同牧場にて繋養されている。「優駿ビレッジAERU」がある丘の麓だ。

 ここ数年、種付けは行っていないものの、現在も種牡馬登録は継続している。今年16歳になるが、“種牡馬”を名乗るだけあって馬体はふっくら、胸前やお尻の筋肉もプリプリしていて状態は良さそうだ。
 育成牧場の一番奥の放牧地と厩舎で暮らしているが、現在、朝の5:30頃から15:00頃まで放牧されている。種牡馬というと、牝馬に対して馬っけの強いのが一般的なイメージであるが、マサラッキはそんなに馬っけが強い訳でもなく、扱いやすい馬らしい。流行りの言葉で言うなら“草食性男子”であろうか?(実際“草食”なのだが…)

 スタッフの方によると「寂しがりやで人懐っこい性格。」で、現役当時は黄色のメンコを着用していたのだが、「素顔はかわいい顔してるから、ファンにも人気がある。」ということだ。実際、馬房の壁にはファンから贈られた手作りのネームプレートが飾られ、ファンの人気の高さを伺わせる。“種牡馬”マサラッキの可能性を最後まで信じてみたい。

                    日高案内所取材班