馬産地コラム

ワンダフルデイズを訪ねて~福島県・松浦RC

  • 2010年01月07日
  • ワンダフルデイズ
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 2003年のクリスタルカップ(G3)を制したワンダフルデイズ(セン10歳、父ボストンハーバー 母My Cherie)を福島県南相馬市の松浦ライディングセンターに訪ねた。

 米国産の本馬は外国産馬として、2002年の10月にデビュー。ダートの1200m戦で新馬勝ちを飾ると、芝1400mの500万、オープンのもみじステークスと3連勝。朝日杯フューチュリティステークス(G1)でも2番人気に推されたが、このレースは5着に敗退する。

 明け3歳、アーリントンカップ(G3)5着を挟んで挑んだクリスタルカップ(G3)では1番人気に応えて重賞制覇を果たした。その後は、2年半にも及ぶ長期休養もあり勝ち星を重ねることは出来なかったが、芝やダートの短距離戦線で活躍し、2007年の1月に引退した。通算成績は20戦4勝。

 引退直後に松浦ライディングセンターに移動してきた本馬だが、『相馬野馬追』には2008年、2009年の2度参加している。「この馬はセン馬にしているように、落ち着かない部分がありますね。掴みどころの無い性格で、突然暴れたりします。ただ、流石に重賞勝ち馬、馬力は物凄いですね。技術のある乗り役にしか騎馬武者は務まりません。」と語るのは松浦ライディングセンター代表の松浦秀昭さんだ。

 BTCの引退名馬紹介サイト「名馬.jp」に「イケメンな人気モンです。(所有者コメント)」と紹介されているように、派手な流星は今もファンに人気で、関東圏の競馬ファンを中心に見学者が訪れるそうだ。また、松浦ライディングセンターの近くには「南相馬市立・高平小学校」があり、毎年春には馬と触れ合う課外授業があり、小学1年生や小学2年生が遊びに来るそうだ。イケメンな本馬は小学生にも人気者だそうだ。
取材班