レディパステルを訪ねて~ケイアイファーム
2001年のオークス馬レディパステルをケイアイファームに訪ねた。
レディパステルは2001年1月にデビュー、3戦目に初勝利、ミモザ賞で2勝目を挙げると、名手ケント・デザーモ騎手を背に、オークストライアルのフローラステークス(G2)で2着に入り、オークス(G1)の出走権を得た。5番人気で迎えた本番のオークス(G1)では、ローズバドとの追い比べを制し、見事G1制覇を果たした。ケント・デザーモ騎手にとっては、外国人騎手による初のクラシック制覇という歴史的な勝利だった。
その後、G1での勝ち星を重ねることは出来なかったが、秋華賞(G1)3着、エリザベス女王杯(G1)は3年連続して参戦し、4着・3着・4着と健闘した。通算成績21戦6勝、中山牝馬ステークス(G3)、府中牝馬ステークス(G3)と2つの重賞タイトルを加えて引退、繁殖入りした。
2004年・2005年は輸出されたアイルランドで繁殖生活を送ったが、2006年モンジューを受胎したままケイアイファームに移動し、現在はこちらで繁殖生活を送っている。
「現役時代は気の強い部分もあったようですが、悪さしなくて大人しい、いい馬ですよ。お産も手間が掛からず仔出しも優秀です。産駒は“柔らかい”馬が多いですね」と語るのは繁殖スタッフの杉山寿弘さん。
本馬の優秀な点として、21戦もの競走生活を送りながら1度も掲示板を外す事が無かったことが挙げられる。産駒のロードバロック(現役1勝、12戦して掲示板(5着以内)8回)、ロードロックスター(現役2勝、10戦して掲示板(5着以内)9回)にも、その堅実さが受け継がれているようだ。
日本に戻ってきてからは、2年続けてディープインパクト産駒の牡を出産している。“柔らかい”名馬の代名詞とも言われたディープインパクトとの仔だけに、その将来が楽しみだ。
「今年の産駒は5月11日生まれと誕生が遅かったのですが、今月末には離乳を予定しています。5年続けて出産してくれたのですが、残念ながら今年は不受胎だったので、来年また頑張って欲しいですね」と杉山さんは語る。
現在は、同じ遅生まれの繁殖牝馬アンビナウン(当歳・牝 父ブライアンズタイム)と2組で、午後の3時から朝8時頃まで昼夜放牧を行っているが、離乳間近の残り少ない親仔の時間を過ごしている。これからも優秀なお母さんとして頑張ってもらいたい。
取材班
レディパステルは2001年1月にデビュー、3戦目に初勝利、ミモザ賞で2勝目を挙げると、名手ケント・デザーモ騎手を背に、オークストライアルのフローラステークス(G2)で2着に入り、オークス(G1)の出走権を得た。5番人気で迎えた本番のオークス(G1)では、ローズバドとの追い比べを制し、見事G1制覇を果たした。ケント・デザーモ騎手にとっては、外国人騎手による初のクラシック制覇という歴史的な勝利だった。
その後、G1での勝ち星を重ねることは出来なかったが、秋華賞(G1)3着、エリザベス女王杯(G1)は3年連続して参戦し、4着・3着・4着と健闘した。通算成績21戦6勝、中山牝馬ステークス(G3)、府中牝馬ステークス(G3)と2つの重賞タイトルを加えて引退、繁殖入りした。
2004年・2005年は輸出されたアイルランドで繁殖生活を送ったが、2006年モンジューを受胎したままケイアイファームに移動し、現在はこちらで繁殖生活を送っている。
「現役時代は気の強い部分もあったようですが、悪さしなくて大人しい、いい馬ですよ。お産も手間が掛からず仔出しも優秀です。産駒は“柔らかい”馬が多いですね」と語るのは繁殖スタッフの杉山寿弘さん。
本馬の優秀な点として、21戦もの競走生活を送りながら1度も掲示板を外す事が無かったことが挙げられる。産駒のロードバロック(現役1勝、12戦して掲示板(5着以内)8回)、ロードロックスター(現役2勝、10戦して掲示板(5着以内)9回)にも、その堅実さが受け継がれているようだ。
日本に戻ってきてからは、2年続けてディープインパクト産駒の牡を出産している。“柔らかい”名馬の代名詞とも言われたディープインパクトとの仔だけに、その将来が楽しみだ。
「今年の産駒は5月11日生まれと誕生が遅かったのですが、今月末には離乳を予定しています。5年続けて出産してくれたのですが、残念ながら今年は不受胎だったので、来年また頑張って欲しいですね」と杉山さんは語る。
現在は、同じ遅生まれの繁殖牝馬アンビナウン(当歳・牝 父ブライアンズタイム)と2組で、午後の3時から朝8時頃まで昼夜放牧を行っているが、離乳間近の残り少ない親仔の時間を過ごしている。これからも優秀なお母さんとして頑張ってもらいたい。
取材班