馬産地コラム

タイムパラドックスを訪ねて

  • 2009年12月21日
放牧地ではいつも下を向いて草を食べていますね、と蛯名マネージャーに話を向けると、「確かにあまり走り回ったりしない馬ですよね」とその事実を証明してくれる。今年、初年度産駒は1歳を迎えたが、柔らかくて馬格にも恵まれた馬が多く、また性格も父に似て素直に出ているという。「牧場でも何頭か産駒を見てきましたが、成長力も感じられます。タイムパラドックス自身が古馬となってから更に活躍したのも頷ける気がします」(蛯名マネージャー)撮影のために放牧地に戻ると、まだ下を向いて草を食べ続けていたが、これも来年以降から仕事が忙しくなることを見越しての、体作りなのかもしれない。