ランドパワーを訪ねて
「休養で帰って来たんですが、年齢もあって、そのままここで余生を過ごすことになったんですよ」と島田場長が話す傍らで、じっと耳を傾け、話を聞いているふうのランドパワー。「とにかく寂しがり屋で、人がいるといつもこうやって寄って来るんです。時々うんうんって相づち打ったりしてね。偶然だと思うんだけど、おもしろいでしょ」。障害レースを連勝した破壊力と引き換えに屈腱炎を患い、引退を余儀なくされたが、ターフを去って6年、育成時代を過ごした第二の故郷で、良き“話し相手”を得てのんびりと過ごしている。
