馬産地コラム

メジロドーベルを訪ねて

  • 2008年12月25日
その昔、他の馬を寄せ付けないところか、カメラを向けたときに耳をしょって威嚇してきたメジロドーベルが、おとなしくこちらへと歩いてきたときには正直、驚いた。「最初は強かったんですけどね。でも、年を取るごとにどんどん丸くなっていって、今ではこの集団の中でも目立たない存在になってしまいました。」とメジロ牧場の松本さん。ここまでメジロドーベルが元気をなくしている理由は、今年、不受胎に終わってしまったからなのか、もしくはディープインパクトを父に持つメジロドーベルの08と離乳してしまった寂しさなのだろうか。とはいえ、メジロヒラリー、メジロルルドと産駒が続々と繁殖入りし、牝系を広げているのは、ファンにとっても嬉しいはず。それだけに弱いメジロドーベルではなく、強いメジロドーベルから、母のような名馬を誕生させてほしいと誰もが願うところだ。