ボス、いや牝馬なのでクイーンと言うべきなのだろうか。メジロランバダは蒼々たる名血が集まるメジロ牧場の繁殖牝馬の中でも、ヒエラルキーの頂点に君臨する。「繁殖入りしたときから群れの中では一番強いですね」とメジロ牧場の松本さん。人に対しては従順で、扱いには苦労したことがないというが、仲間の繁殖牝馬たちには態度をがらりと変える。この辺がクイーンとなる秘訣なのだろうか。「馬には強いですが、子育てはスパルタではないですよ。」と笑う松本さん。きっと今年生まれた当歳馬(メジロランバダの08、牝、父ロックオブジブラルタル)は、お母さんの強い姿に怒られないようにしなきゃ、と思っているのかもしれない。