馬産地コラム

トーシンブリザードを訪ねて

  • 2009年01月09日
「去勢してからこちらに移動してきたのですが、とてもおとなしい馬ですね。家族だれでも扱えますよ。」と荒木さん。南関東史上初の不敗の三冠馬も供用3年目の今年、静かに種牡馬生活をリタイヤした。「受胎率が思わしくなかったようです。それでも、こうして馬主さんの好意で功労馬として余生を過ごせるのだから、幸せですよね。」という。日本競馬史上最多勝のブライアンズロマン、快速オリオンザサンクスと並ぶ放牧地は壮観だ。「もちろん、全部は無理ですが、活躍してくれた馬くらいは安らかな余生を送ってもらいたい。そういうお手伝いができるぼくたちも幸せです。」とやさしい笑顔で馬たちに接している。