馬産地コラム

フジノマッケンオーを訪ねて

  • 2007年11月27日
ハギノカムイオーの隣のパドックにいて、悠々自適の毎日を送る。馬体はほど良く丸みを帯び、いかにも健康そうだ。ただ「目つき」がとても悪そうな印象を与えるため、荒々しい性格の乱暴者のように思われてしまうのがとても残念だ、とスタッフの角田昇さんは語る。むしろ正反対の「これほど大人しく賢い馬はちょっといない」と絶賛するほどである。「噛む、蹴る、(前肢で)叩く、という他の馬がやりそうな悪さは一度も見たことがない。」と断言するくらいだ。圧巻だったのは、この馬の馬房に迷い込んでしまった幼児がマッケンオーの腹の下に入った時、静かに体を移動させて幼児を守ったというエピソード。「外見で判断しちゃだめですよ。」と言われたがまったくその通りだと思う。馬は見かけによらぬ。