エアグルーヴ2008
「人に見慣れているのは慣れていますから。」とノーザンファームの沖田幸治さん。確かにこの時期の1歳馬は、1頭だけ外に出すと寂しがる素振りを見せるのに、エアグルーヴの08は落ち着き払った様子で、夜間放牧が行われている放牧地を眺め出す。「同じ時期のポルトフィーノも同じような雰囲気でしたね。見ての通りおとなしく、全く手のかからない馬です。」と沖田さん5月生まれ、しかも父はディープインパクトと考えると、小柄な馬であることを想像してしまいがちだが、現在の成長を見る限り決してそんなことはなく、むしろバランスの取れたちょうどいいサイズのように見える。生まれる前から注目を集めていたヒロイン候補だが、この堂々たる振る舞いは、自分の置かれた立場を理解しているからのようにも思えてくる。デビューが待ち遠しい。