2015年09月21日 セントライト記念 G2
優勝馬:キタサンブラック
プロフィール
- 生年月日
- 2012年03月10日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:6戦4勝
- 総収得賞金
- 1,876,843,000円
- 馬主
- (有) 大野商事
- 生産者
- ヤナガワ牧場 (門別)
- 調教師
- 清水 久詞
- 騎手
- 北村 宏司
三冠最後の菊花賞(G1)に向けての重賞な1戦「第69回朝日杯セントライト記念(G2)」は日高町ヤナガワ牧場生産の6番人気キタサンブラックが道中2番手から早めに先頭にたって後続の追撃を完封。春のスプリングステークス(G2)に続くトライアル快勝で最後の1冠に向けて大きな一歩を踏み出した。
中山競馬場で愛馬の勝利を確認したヤナガワ牧場の梁川正普社長は「プラス12キロの馬体重でしたが、休み明けというよりも夏の間の成長分のように見えました。この夏は、北海道の日高軽種馬共同育成公社で休養していたと聞いていますが、とても良い状態で秋を迎えることができたと思っています。ただ、相手関係もありますから、大きな目標にむけて足がかりになるようなレースができれば良いと思っていました」と逞しさを増した愛馬の成長に目を細めている。やや頭を下げて、厩務員さんを引っ張るように力強い歩様でパドックを周回する同馬を心強く感じたそうだ。「休養先だった育成牧場はもちろん、清水厩舎の方々がこのレースに向けてしっかりと仕上げてくれた印象です」と話してくれた。ただし、残念なことがひとつ。「馬が北海道にいる間に、会いに行きたかったのですが、顔を見にいけなかったこと」と頭をかいた。
レースでは、外枠からスタートしたキタサンブラックが主導権を取る展開。逃げたミュゼエイリアンをピッタリとマークするように進めると、4コーナー手前から前を射程圏内に収めると、ゴールまですんなりと抜け出した。
「逃げた馬もしぶとかったですし、後ろからはたくさんの馬が追い込んできました。ゴールするまでヒヤヒヤでした」というものの、中身の濃い競馬で菊花賞(G1)へ向けて順調さをアピールした。
もし仮に、このまま順調に駒を進めることができれば、ヤナガワ牧場にとって菊花賞(G1)は2001年(サンライズペガサス)以来の挑戦と伝えられている。88年には生産馬ガクエンツービートで2着と涙を飲んだ悔しいレースだ、
「菊花賞(G1)のようなクラシックレースは、生産者にとっては夢の舞台。そういうレースに馬が出走できるのは、馬主はじめ、この馬にたずさわったすべての人たちのおかげと感謝しています。無事に当日を迎えることを祈るばかりです」