重賞ウィナーレポート

2014年06月15日 エプソムC G3

2014年06月15日 東京競馬場 晴 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ディサイファ

プロフィール

生年月日
2009年04月20日 05歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:22戦6勝
総収得賞金
420,959,000円
ディープインパクト
母 (母父)
ミズナ(USA)  by  Dubai Millennium(GB)
馬主
H.H.シェイク・モハメド
生産者
ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社 (門別)
調教師
小島 太
騎手
四位 洋文
  • 母ミズナ
    母ミズナ
  • 当歳は父アドマイヤムーンの牝馬
    当歳は父アドマイヤムーンの牝馬
  • 広い放牧地で伸び伸びと暮らす親子
    広い放牧地で伸び伸びと暮らす親子
  • 牧場エントランス
    牧場エントランス

 初夏の日差しに包まれながら行われた第31回エプソムC(G3)は、2番人気に推されたディサイファが府中の長い直線で先に抜け出したマイネルラクリマを追いつめ、アタマ差競り落としゴール。レース当日の晴れ渡った空のように、近走の惜敗続きにピリオドを打ち、重賞初制覇を果たした。

 ディサイファを生産したのは、日高町のダーレー・ジャパン・ファーム。2010年のNHKマイルC(G1)を制し、人気種牡馬となっているダノンシャンティをはじめ、2013年のエルムS(G3)優勝馬フリートストリート、朝日チャレンジC(G3)優勝馬アルキメデスなど、多くのオープン馬を擁している。また、ディサイファの半兄にあたるアドマイヤタイシ(父シングスピール)も重賞2着6回と、重賞勝ち馬に名を連ねるのも時間の問題だ。

 レース当日はお休みで、ゆっくりテレビ観戦していたという福原博繁殖マネージャー、三宅公彦イヤリングマネージャーの両氏にお話を伺った。

 「最後まで競り合う形でゴールしたので、ゴール板を過ぎてからあぁ勝った!良かったと安堵しました。派手な勝ち方ではなかったけど、最後まで抜かさせない勝負根性を発揮して完勝でしたね」と福原さん。一方三宅さんは「今年初戦の金杯(G3)で1番人気に推され、状態も良く見えたので勝てると思っていたんですよ。レースを重ねてどんどん強くなって来てるということを実感しました」と喜びを分かち合った。

 母ミズナは米国産、その父はDubai Millenniumという良血馬で、ディサイファは母の3番仔になる。「ディサイファが生まれた年のディープインパクト産駒は、牧場で1頭だけでした。ミズナは大柄でムキムキなので、小柄なディープインパクトを付けたのではないかと思います」と福原繁殖マネージャーは振り返る。当歳時の印象はというと「生まれた時は馬格があって母似かなと思いましたが、ちょっと薄手で両親どちらにも似ていなかったですね。ある時期に一気に成長するわけではなく、ゆっくり、独特の成長曲線を描いていたのが印象に残っています」。

 他の馬とは違うペースで成長して行ったディサイファは、離乳を経て三宅イヤリングマネージャーの元へやってきた。「健康優良児で、母がキツイ性格のせいか、我慢強い仔馬でした。やや線が細く綺麗なラインをした体型から徐々に逞しい体型に成長していきましたが、それが競走馬になってからも持続しているように感じます。今の立派な姿を見てから1歳時を振り返ると、別馬のように思えてきます」と笑った。

 3歳冬のデビューから着実に力を付け、22戦目で手にした重賞勝利。次に待ち構えるのはもちろんG1の大舞台だ。「時間をかけてステップアップして来た馬ですから、まだまだ強くなります」と三宅イヤリングマネージャー。福原繁殖マネージャーは「期待に応えてくれる器だと信頼しています」とそれぞれエールを送る。

 馬名であるディサイファとは、「解読する」という意味を持つ。レースの流れを読み解き、携わった人たちの思いに酬いる結果を残してくれるだろう。