重賞ウィナーレポート

2014年01月05日 中山金杯 G3

2014年01月05日 中山競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:オーシャンブルー

プロフィール

生年月日
2008年03月26日 06歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:19戦7勝
総収得賞金
264,888,000円
ステイゴールド
母 (母父)
プアプー(GER)  by  Dashing Blade(GB)
馬主
青芝商事 (株)
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
池江 泰寿
騎手
F.ベリー

 一昨年の金鯱賞(G2)以来となる重賞制覇。その勝利した金鯱賞(G2)の際にも調整を行ってきた社台ファームグリーンウッドトレーニングの伊勢哲男調教主任は、この中山金杯(G3)に向けての期間にオーシャンブルーの復調気配を感じ取っていた。

 「一昨年、金鯱賞(G2)を制した後に有馬記念(G1)で2着になった時ほどの状態の良さまではありませんでしたが、それでもレースを使ってからの身体の戻りも早く、状態が上向きであることは感じられました。それだけに後は何かしらのきっかけ1つで、いい競馬ができるのではと思っていました」(伊勢調教主任)

 そのきっかけとなったのは、前走の金鯱賞(G2)で鞍上を務めたC.ルメール騎手のアドバイスだった。金鯱賞(G2)の後、関係者とレースを振り返っていた際に、C.ルメール騎手が次走にブリンカーを付けてレースに臨む事を進言。3歳の2月にデビューして以来19戦、これが初めてのブリンカー装着となったが、その効果が見られたように馬群の中でもしっかりと集中しながらレースを進めたオーシャンブルーは、最後の直線で最内に進路を取り、ゴール板目がけて力強く抜けだしてみせた。

 「ブリンカーの効果だけでなく、枠もいいところを引いたと思いましたし、ベリー騎手もこの馬の能力をフルに発揮する騎乗をみせてくれました。1つのきっかけだけでなく、様々なきっかけがこの勝利に繋がったのだと思います」(伊勢調教主任)

 レース後、グリーンウッドトレーニングに戻ってきたオーシャンブルーは、疲れなども見られず、前回よりもはるかにいい状態で調教が続けられている。

 「この中山金杯(G3)で勝利という次に繋がるきっかけを掴んでくれたことで、これからの活躍が更に楽しみになりました」と伊勢調教主任。一昨年はあのゴールドシップに0秒2差まで迫った実力馬。この中山金杯(G3)で幸先良く「きっかけ」を掴んだ今年は、古馬G1戦線を沸かせる存在となってくれそうだ。