2013年08月31日 札幌2歳S G3
優勝馬:レッドリヴェール
プロフィール
- 生年月日
- 2011年02月19日 02歳
- 性別/毛色
- 牝/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:2戦2勝
- 総収得賞金
- 181,588,000円
- 父
- ステイゴールド
- 母 (母父)
- ディソサード(USA) by Dixieland Band(USA)
- 馬主
- (株) 東京ホースレーシング
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 須貝 尚介
- 騎手
- 岩田 康誠
札幌競馬場でスタンド改修工事が行われたこともあり、1989年以来、24年ぶりの函館競馬場での開催となった札幌2歳ステークス(G3)。今後、同条件のレースが行われるのは考えにくいことからも貴重なレースとなったが、そのレース内容もまた、強く印象に残ることとなった。
同じ芝1800mのレース、しかも洋芝の上で行われているとは言え、札幌と函館ではコースに違いがあることからして同じような結果にならないのは当たり前としても、それでも昨年とは11秒近く違う勝ち時計。17年ぶりにCコースを使用しても週末ごとに降りしきる雨で悪化した馬場は、出走馬からスピードを奪っていった。
そんな悪条件の中、これがデビュー2戦目の牝馬とは思えないような力強い走りで、前を行くマイネグレヴィルを交わしたのがレッドリヴェールだった。
「厳しい条件での競馬になりましたが、ゴール前では素晴らしい根性を見せてくれました。初期馴致を開始した頃から前進気勢が強くて、とても走る手ごたえのあった1頭でしたが、それがゴール前の走りにも現れたのではないかと思っています」と話すのは社台ファームの関森太治厩舎長。この札幌2歳ステークス(G3)時点での馬体重が426㎏と、父ステイゴールド産駒らしく小柄なレッドリヴェールであるが、育成厩舎に来た頃から、牝馬特有の線の細さは感じさせていたものの、体力面になんら不安はなく、1歳の10月からは砂の深い直線ダートコースでの乗り込みを始めていたという。
「冬期間の乗り込みも順調に進み、年明け早々に6月の阪神開催でデビューさせるという方向性が決まったほどです。この世代から通年での夜間放牧に取り組んでいたのですが、体力の強化も含めて、早速、結果を出してくれたと思っています」(関森厩舎長)
厩舎にとっても勿論、この世代初めてとなる2歳重賞タイトルとなったわけだが、関森厩舎長は、「自分たち育成スタッフだけでなく、牧場のスタッフの全員にとって意義深い1勝になったと思います」と話す。今後、レッドリヴェールは社台ファームで調整され、次走は2歳牝馬の最強馬を決める阪神JF(G1)に直行とのことだが、関森厩舎長の管理の下、必ずや万全の状態で競馬場に姿を見せて、そこで最高のパフォーマンスを見せてくれるはずだ。