重賞ウィナーレポート

2012年01月29日 京都牝馬S G3

2012年01月29日 京都競馬場 曇 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ドナウブルー

プロフィール

生年月日
2008年02月09日 04歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:9戦4勝
総収得賞金
263,197,000円
ディープインパクト
母 (母父)
ドナブリーニ(GB)  by  Bertolini(USA)
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
石坂 正
騎手
C.デムーロ

 全妹ジェンティルドンナの活躍に刺激を受けた、というのは考え過ぎなのだろうか?

 それでもジェンティルドンナがシンザン記念(G3)を制したその2週間後、ドナウブルーもまた、京都牝馬S(G3)を制して、重賞ウイナーとなった。

 「ジェンティルドンナが勝利した昨年のシンザン記念(G3)では、1番人気の支持を集めていたほどの能力を持っていた馬ですし、血統的背景もあって準オープンからの挑戦ながら、高い人気を集めていたのかなという気もしています。それでも重賞勝ち馬を初めとして、強いメンバーを破っての重賞制覇だけに、価値のある勝利となりました」

 とノーザンファームの中尾義信さん。重賞馬2頭を送り出した母ドナブリーニは英チェヴァリーパークS(G1)を優勝するなど4勝。良血牝系を育てていく中で、進んで海外から新しい血を導入していくという牧場側の意欲が、結果となって実を結んだ。

 「ここ数年、ドナブリーニのような輸入牝馬を、血統更新の狙いもあって導入を続けていますが、産駒成績として表れるのには時間を要する中で、1番仔、そして2番仔と早い時期から結果を残せたのは嬉しいことです」(中尾氏)

 育成時は、同じ厩舎で管理されていたレーヴディソールと同等の評価もされていたドナウブルーではあるが、5着に破れたシンザン記念(G3)など、力を出し切れないレースが続いていたことも事実だった。

 「メンタル面、また肉体面共に幼さが残っていたのでしょう。ただ、敗れたレースの中からも経験を積んできたのでしょうし、厩舎とノーザンファームしがらきとの往復の中で、メリハリのある調教を行えてきたことも成長に繋がったと言えるのかもしれません」(中尾氏)

 晴れて重賞ウイナーとなったドナウブルーだが、今後は更なる重賞タイトル、そしてG1制覇への期待も高まる。

 「今回は斤量が52㎏でのレースということで、次走が試金石となるとの見方もされているかもしれませんが、それでもあの着差や脚色を見る限り、強さを示したのは疑いようのない事実だと思います。むしろ勝ってなお、次に繋がる内容だと思いますし、そこでどんなレースを見せてくれるのか楽しみでなりません」(中尾氏)