重賞ウィナーレポート

2011年03月26日 スプリングS G2

2011年03月26日 阪神競馬場 晴 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:オルフェーヴル

プロフィール

生年月日
2008年05月14日 03歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:6戦2勝
総収得賞金
1,344,084,000円
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
(有)社台コーポレーション白老ファーム (白老)
調教師
池江 泰寿
騎手
池添 謙一

 白老ファームの勢いが止まらない。弥生賞(G2)を優勝したサダムパテックに続き、牡馬クラシックへの最終関門となるスプリングS(G2)をオルフェーヴルが勝利。阪急杯(G3)のサンカルロから始まった重賞連勝を4週連続制覇まで伸ばした。

 「オルフェーヴルは完勝と言えるレースを見せてくれたと思います。高松宮記念(G1)でもサンカルロが見せ場を作ってくれましたが、スプリントのスペシャリストであるキンシャサノキセキの2着ですから、よくやったと思います」とは白老ファームの石垣節雄繁殖主任。実は先週末、石垣さんはオルフェーヴルとサンカルロの応援に阪神競馬場へと出かけていた。

 「パドックでのオルフェーヴルは落ち着きもあって、いい状態だと思いました。気性面での不安が出たレースもありましたが、前走のきさらぎ賞(G3)で後ろから我慢ができたことも含め、レースごとに成長しているような気がします」(石垣さん)

 それにしても白老ファーム生産馬はサンカルロ、ナリタクリスタル(中京記念(G3))と古馬だけでなく、オルフェーヴル、サダムパテック(弥生賞(G2))、フェイトフルウォー(京成杯(G3))と3歳世代も目覚ましい成績を残している。

 「毎年、1頭でも多くクラシックに出走させたいと思っているのですが、今年は牡馬だけで3頭の重賞勝ち馬をその舞台へと送り出せることに驚きを感じています。しかも、3頭共に印を背負ってのレースとなるのは光栄なことでもあります」(石垣さん)

 その皐月賞(G1)だけでなく、今週の大阪杯(G2)には、生産馬による5週連続重賞制覇をかけて、オルフェーヴルの半兄であるドリームジャーニーが出走する。

 「1つ重賞を勝たせてもらうだけでも大変なことですし、それほど簡単にはいかないと思います(笑)。ただ、生産馬たちに勢いがあるのは事実だと思いますし、ドリームジャーニーには皐月賞に出走する馬たちを、更に勢い付けるような結果を期待したくなるところです」(石坂さん)

 では、皐月賞(G1)では生産馬でのワンツースリーフィニッシュですね、と話を振ると、「それもレースをやってみないと…」と石垣さんは苦笑いを浮かべる。何はともあれ、今後の重賞でも、白老ファーム生産馬の動向から目が離せそうに無い。