重賞ウイナーレポート

2017年05月25日 のじぎく賞(GDJ)

2017年05月25日 園田競馬場 曇 重 ダ 1700m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:アペリラルビー

プロフィール

生年月日
2014年04月18日 03歳
性別/毛色
牝/黒鹿毛
戦績
国内:12戦5勝
総収得賞金
7,943,000円
トーセンブライト
母 (母父)
トーセンサファイア by サンデーサイレンス(USA)
馬主
浅川 脩
生産者
有限会社 エスティファーム (門別)
調教師
栗本 陽一
騎手
向山 牧
  • アペリラルビーの半姉トーセンメッツ(父ジャングルポケット)
    アペリラルビーの半姉トーセンメッツ(父ジャングルポケット)
  • 今年生まれたトーセンメッツ産駒(牡当歳、父トーセンブライト)
    今年生まれたトーセンメッツ産駒(牡当歳、父トーセンブライト)
  • アペリラルビーと近い血統の当歳馬にかかる期待は大きい
    アペリラルビーと近い血統の当歳馬にかかる期待は大きい
  • トーセンメッツ親仔
    トーセンメッツ親仔
  • エスティファームで種牡馬生活を送るトーセンブライト(16歳)
    エスティファームで種牡馬生活を送るトーセンブライト(16歳)

 『グランダム・ジャパン2017』3歳シーズンの第7戦「のじぎく賞(園田)」は、笠松からの遠征馬アペリラルビーが1番人気に応えて差し切り勝ち。道中は中団で脚を溜め、4コーナーで大外に進路を取ると、先に抜け出していた高知からの遠征馬タッチスプリントと馬体を並べての一騎打ちに。最後の最後にクビ差だけ交わし切り、デビューから12戦目にして嬉しい初重賞勝利を飾った。

 アペリラルビーの生まれ故郷は、北海道と千葉県に3つの拠点を持つエスティファーム。競走馬の生産、育成はもちろんのこと、自己所有の種牡馬を抱えて生産馬と交配し、プライベートな血をつないでいるオーナーブリーダーだ。“トーセン”の冠で知られる島川隆哉代表のもと、約60人のスタッフが各セクションで強い馬づくりに励んでいる。

 「アペリラルビーは幼少期からおとなしく、手のかからない馬でした。大きな怪我や事故もなく、順調に育ちました」と当時を振り返るのは、繁殖スタッフの伊藤菜那さん。「トーセンサファイアの仔たちは動きのカタイ馬が多いのですが、アペリラルビーは兄弟の中では柔らかい方でした。それでも同期の中では目立つ存在ではなく、いたって普通という印象だったのですが、その馬がこれだけの活躍を見せるのですからわからないものですね(笑)」と、アペリラルビーの育成期を見てきた場長補佐の木田圭亮さんも、その成長力に驚いている様子だ。

 アペリラルビーはトーセンブライトの3年目産駒となる。トーセンブライトはダート重賞で長く活躍したブライアンズタイム産駒。3歳時のサラブレッドチャレンジカップ(G3)で初重賞勝利を挙げると、8歳で黒船賞(Jpn3)と兵庫ゴールドトロフィー(Jpn3)に勝利、そして引退レースとなった9歳暮れの兵庫ゴールドトロフィー(Jpn3)で連覇を成し遂げ、有終の美を飾って2011年より種牡馬生活をスタートさせた。オーナーのプライベートスタリオンとしてエスティファームで繋養され、自己所有の繁殖牝馬10頭~20頭に毎年交配。初年度産駒から関東オークス(Jpn2)で3着したトーセンマリオン(牝5歳)、2年目産駒からJRAのダートで2勝を挙げて活躍中のワンパーセント(牡4歳)、アペリラルビーと同じ3年目産駒からも先日の函館競馬で2勝目を挙げたハイランドピーク(牡3歳)など、少ない産駒数の中からもコンスタントに優秀な馬を輩出しつづけている。

 「うちの牧場にはトーセンブライトのほかに、トーセンファントム(父ネオユニヴァース)、トーセンモナーク(父アグネスタキオン)、トーセンロレンス(父ダイワメジャー)を種牡馬として繋養していますが、トーセンブライト以外はサンデーサイレンスの血が入っていますので、サンデー系の繁殖牝馬に交配できないんです。その点で、トーセンブライトは重宝されていますよ。今年も17頭に種付けを行いましたが、そのほとんどがサンデーサイレンスの血が入った繁殖牝馬です」と、今年16歳を迎えた父を紹介。トーセンブライト自身が高齢まで活躍しつづけた馬だけに、産駒が年を重ねてさらに飛躍してくれることにも期待しているという。

 牧場には現在、アペリラルビーの半姉にあたるトーセンメッツ(父ジャングルポケット)が里帰りし、その優秀な血をつないでいる。今年も3月19日、父トーセンブライトの元気な牡馬を出産した。「トーセンメッツは繁殖入りして4年目になりますが、丸みのある母親らしい体形になってきました。今年生まれた牡馬も父はトーセンブライトで、アペリラルビーと近い血統になるので将来が楽しみです」と、この血統の広がりに夢を膨らませる。

 現在、105頭いるエスティファームの繁殖牝馬は良血馬揃い。その優秀な血が、プライベート種牡馬との交配でどのように発展していくか。オーナーや牧場スタッフのみならず、馬産地全体がその動向に注目している。


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