重賞ウイナーレポート

2016年11月03日 ローレル賞(GDJ)

2016年11月03日 川崎競馬場 晴 重 ダ 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:アップトゥユー

プロフィール

生年月日
2014年04月30日 02歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:7戦2勝
総収得賞金
38,220,000円
サウスヴィグラス(USA)
母 (母父)
ファーストレディ by スマートボーイ
馬主
(有) グランド牧場
生産者
グランド牧場 (静内)
調教師
角川 秀樹
騎手
阿部 龍
  • アップトゥユーの母ファーストレディ(グランド牧場生産、父スマートボーイ)
    アップトゥユーの母ファーストレディ(グランド牧場生産、父スマートボーイ)
  • ファーストレディは3年連続で父サウスヴィグラスの牝馬を生んでいる
    ファーストレディは3年連続で父サウスヴィグラスの牝馬を生んでいる
  • 新ひだか町静内真歌にあるグランド牧場本場の放牧地
    新ひだか町静内真歌にあるグランド牧場本場の放牧地
  • グランド牧場の看板
    グランド牧場の看板

 Jpn1競走3レースが連続して行われたダート競馬の祭典「JBC川崎2016」の余韻冷めやらぬ中、その日の最終レースに組まれた『グランダム・ジャパン2016』2歳シーズンの第4戦「ローレル賞」を、北海道からの遠征馬アップトゥユーが圧勝。外枠スタートからダッシュよく先行し、道中は逃げ馬をピッタリとマークする2番手をキープ。最後の直線に入ると満を持して先頭に立ち、阿部龍騎手のムチに応えて後続をどんどん引き離しにかかる。ゴールでは2着馬に6馬身もの差をつけ、悲願の初重賞タイトルを奪取。10月のダートグレード「エーデルワイス賞(Jpn3)」で地方馬最先着となる2着に入線した実力を、大観衆の前で披露した。

 「初の遠征で馬体重も減っていましたし、左回りも初めてだったので心配しましたが、驚くほどの圧勝でしたね。JBC当日で多くのファンが見守る中、強い競馬を見せてくれて嬉しかったです」と話すのは、現地で愛馬の初重賞勝利を見届けたグランド牧場の伊藤佳幸社長。アップトゥユーのオーナーブリーダーである。

 「アップトゥユーは代々つないできた牝系の出身馬ですし、母の父スマートボーイ(その父アサティス)もうちの牧場生産で種牡馬になった活躍馬ですから、まさしく“創り上げてきた”という感じの血統です。父サウスヴィグラス×母の父アサティスの配合馬はこれまでに何頭も生産してきましたが、代を経てもそのニックスは生きているようですね。特に力のいる地方の深い砂が合っているのだと思います」と伊藤社長が話すように、アップトゥユーの血統表にはグランド牧場の生産馬がずらりと並ぶ。さらに近親には、2009年と2012年のNARグランプリ「年度代表馬」に輝いたラブミーチャンや、JRAオープンで好走して現役馬として活躍中のイッシンドウタイなどの名前もあり、アップトゥユーは生粋の“グランド牧場血統”から誕生した期待馬だったといえるだろう。

 そんなアップトゥユーが牧場で過ごした時代について伺うと、「重賞で活躍するような馬は多少気の強いところもありますが、サウスヴィグラス産駒は素直な性格の馬が多く、人間に対して従順なので扱いやすかったですよ」と教えてくれた。

 アップトゥユーの母ファーストレディはJRAで3戦して未勝利だったが、生まれ故郷のグランド牧場へ戻って繁殖入りし、初めて生んだ仔がアップトゥユーだった。そして、翌年も翌々年も父サウスヴィグラスの牝馬を誕生させている。「全妹の2頭はともに遅生まれだったのですが、アップトゥユーの活躍を見ると期待も膨らみますね。じっくり成長を待ちたいと思います」と、次世代へ“グランド牧場血統”をつないでいってくれるだろう牝馬たちにも夢を託す。

 アップトゥユーは、川崎へ移籍しての初戦となった暮れの「東京2歳優駿牝馬(大井)」でも2着に入り、『グランダム・ジャパン2016』2歳シーズンのチャンピオンに輝いた。グランド牧場生産馬としては、前年のモダンウーマンにつづいて2年連続での同タイトル獲得。次はどんな牝馬を『グランダム・ジャパン』の舞台へ送り出してくるか、グランド牧場を巣立った馬たちから目が離せなくなりそうだ。


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