重賞ウィナーレポート

2016年08月14日 エルムS G3

2016年08月14日 札幌競馬場 晴 良 ダ 1700m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:リッカルド

プロフィール

生年月日
2011年05月23日 05歳
性別/毛色
せん/芦毛
戦績
国内:24戦6勝
総収得賞金
312,032,000円
フサイチリシャール
母 (母父)
キョウエイハツラツ  by  オペラハウス(GB)
馬主
岡田 牧雄
生産者
岡田スタツド (静内)
調教師
黒岩 陽一
騎手
黛 弘人
  • 半弟の当歳(父ゴールドアリュール)
    半弟の当歳(父ゴールドアリュール)
  • 母キョウエイハツラツ
    母キョウエイハツラツ
  • 母と半弟の当歳
    母と半弟の当歳
  • 門別の分場には名馬キタノカチドキのお墓が大切にまもられている
    門別の分場には名馬キタノカチドキのお墓が大切にまもられている

   JRA北海道シリーズ札幌開催で唯一のダート重賞「第21回エルムステークス(G3)」は黛弘人騎手騎乗の7番人気リッカルドが激しい追い比べを制して快勝した。

   本馬は、新ひだか町静内の岡田スタッド(岡田牧雄代表)の生産馬だが、長男の将一さんが代表となる厚賀のオカダスタッドで幼少・育成期を過ごした。

   将一さんは「1歳のころまでは、足の長いひょろひょろとした仔で、お尻も薄くとても高い評価を与えられるような馬ではありませんでしたが、1歳の夏を越え、馴致を始めたころに良くなってきましたね。晩成型だったのかもしれません。それでも、重賞を取れるまでの期待はしておりませんでしたが、徐々に良くなって来たので楽しみにはしてきました。」と振り返る。

   実は本馬の生い立ちには、将一さんはじめ牧場のスタッフの思い入れがある。本馬は、オカダスタッド開設初期に活躍したスマートファルコンの甥にあたるのだ。

   本馬の母キョウエイハツラツ(母の父オペラハウス)は、祖母ケイシュウハーブ(1988年、門別産 父ミシシッピアン・USA)の7番仔。キョウエイハツラツの3歳年下の半弟にスマートファルコン(父ゴールドアリュール)がいる。

   キョウエイハツラツは当初、異なる牧場で繁殖生活を送っていたが、牧場仲間から紹介された将一さんが岡田スタッドへ導入した経緯がある。このとき、母キョウエイハツラツは父フサイチリシャールの子を受胎しており、産まれた仔が本馬となる。

   母キョウエイハツラツは現在、門別町緑町の分場にいる。今年産まれた父ゴールドアリュールの当歳と一緒だが、間もなく離乳を迎える。

   分場のスタッフの方は、「お母さんはすごく控えめな馬で、大人しい馬。仔の面倒はよく見ます。この当歳はご覧のとおりしっかりとした馬格を持ち、兄リッカルドの幼少期と違います。」と誇らしげだ。スマートファルコンと同じゴールドアリュールを父にしたのだが、母はこの当歳にしっかりと血統を繋いでいるようだ。