重賞ウィナーレポート

2016年06月16日 兵庫ダービー(DW2016)

2016年06月16日 園田競馬場 雨 重 ダ 1870m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ノブタイザン

プロフィール

生年月日
2013年05月14日 03歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:7戦4勝
総収得賞金
25,708,000円
ディープスカイ
母 (母父)
ユウターマライア  by  ダンスインザダーク
馬主
平野 正行
生産者
中本牧場 (新冠)
調教師
新井 隆太
騎手
木村 健
  • ノブタイザンが育った中本牧場の放牧地
    ノブタイザンが育った中本牧場の放牧地
  • 現在は11頭の繁殖牝馬とその仔たちが放牧地を駆けまわる
    現在は11頭の繁殖牝馬とその仔たちが放牧地を駆けまわる
  • 中本牧場の厩舎
    中本牧場の厩舎
  • 中本牧場の看板
    中本牧場の看板

 兵庫地区の3歳ナンバーワンホースを決める「兵庫ダービー(園田)」を、6番人気のノブタイザンが優勝。雨が降りしきる中での頂上決戦となったが、1番人気マイタイザンが好スタートを切ってハナを奪ったのとは対照的にノブタイザンは出遅れぎみのスタートとなり、道中は後方4番手を進む展開に。3コーナー過ぎで早くも木村健騎手のムチが激しく入ったものの、ポジションを上げることはできずに最後の直線へ。するとそこから、1頭だけ別次元の脚を繰り出し、短い直線で全馬を抜き去って先頭でゴールイン。まさしく目の覚めるような末脚で、2歳暮れの園田ジュニアカップにつづく重賞2勝目をダービーの大舞台で飾った。

 ノブタイザンの生まれ故郷は、新冠町高江の中本牧場。2005年の北海道2歳優駿(G3)を制し、全日本2歳優駿(G1)でも5着したエイティジャガーなどの活躍馬を送り出した生産牧場だ。現在は繁殖牝馬11頭を抱え、代表の中本政信さんとベテランスタッフの2人で牧場を切り盛りしている。

 「1番人気になっていたマイタイザンの生産者・山岡さんとは普段から親しくしているので、兵庫ダービーの前日も2人で会って話をしていたんですよ。2歳の頃はノブタイザンも重賞を制するなどしてそこそこ話題になっていたのですが、3歳になってずいぶん水をあけられた印象がありましたからね。同じオーナーが所有する2頭ですが、現時点ではマイタイザンに敵わないと思っていましたので、びっくりしたというのが正直な感想です」と話す中本さん。

 ノブタイザンの牧場時代についてお伺いすると、「5月14日と遅生まれのわりには大きく育ちました。1歳の10月まで牧場にいたのですが、特に目立ったエピソードがあったわけでもなく、何事もなく順調に成長してくれたという印象です」と振り返る。

 ノブタイザンの母ユウターマライア(父ダンスインザダーク)は、1990年前後に重賞戦線で活躍したレディゴシップを祖母に持つ社台ファームゆかりの良血馬。残念ながらノブタイザンを出産すると同時に命を落としてしまったが、初年度に生んだユウターグローバルは中央競馬で3勝を挙げ、最後の仔ノブタイザンは見事に兵庫ダービー馬となった。「最初と最後だけ牡馬が生まれ、その2頭が活躍してくれました。まだ12歳と若かったのでショックでしたが、最後に産んだ仔がダービー馬となってくれて、母馬も天国で喜んでくれていると思います」と感慨深く話す。

 ディープスカイを交配相手に選んだ理由をお聞きすると、「まだ初年度産駒がデビューする前でしたが、周りから聞こえてくるディープスカイ産駒の評判が良かったですからね。また、サンデーサイレンス3×3のクロスも狙って配合しました」と教えてくれた。

 「次走は、兵庫代表としてジャパンダートダービー(Jpn1)へ臨むことになりそうですね。強豪が揃いますが、自分の競馬をして頑張ってほしいです」と愛馬にエールを送る中本さん。大井競馬場のカクテル光線に照らされてJpn1の舞台に立つ我が仔の姿を、母馬は天国から誇らしげに見守ることだろう。