重賞ウィナーレポート

2016年05月08日 NHKマイルC G1

2016年05月08日 東京競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:メジャーエンブレム

プロフィール

生年月日
2013年03月26日 03歳
性別/毛色
牝/栗毛
戦績
国内:7戦5勝
総収得賞金
243,107,000円
ダイワメジャー
母 (母父)
キャッチータイトル  by  オペラハウス(GB)
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
田村 康仁
騎手
C.ルメール

 NHKマイルC(G1)はTV観戦していたという、ノーザンファーム空港牧場の東谷智司厩舎長。スタートして間もなく、育成馬であるメジャーエンブレムが先頭に立った姿を見て、「これなら大丈夫だ」との思いを持ったという。

 「一競馬ファンとしての視点になってしまいますが、阪神JF(G1)、そしてクイーンC(G3)のようなレースを、このNHKマイルC(G1)でも見せて欲しいと思っていました。桜花賞(G1)のレース後は。勝った馬こそ強かったとはいえ、メジャーエンブレムらしいレースができていればとの思いはありましたし、それだけにメンバーは違うとはいえ、リベンジをして欲しいとも願っていました」

 先頭に立ったメジャーエンブレムは、同条件で行われたクイーンC(G3)をなずらえるようなラップを刻んでいく。他の馬が競りかけようにも、2ハロン目が10.7秒。それ以降は各ハロンごとに11秒台を計時していくスピードの前には太刀打ちできない。最後の1ハロンこそ12秒3と、さすがにラップを落としたが、それでも東京芝1600mを1分32秒8のタイムでまとめあげた時、他の17頭は影を踏むことすらできなかった。

 「牡馬勝りという強さを見せてくれたと思います。10日前での入厩であり、普通の馬なら心配してしまうところでしたがが、メジャーエンブレムなら逞しさがあるから大丈夫だと信じていました。それでも凄いことだと思いますね」

 本当ならこうした取材も、中間を管理してくれたノーザンファーム天栄のスタッフに話を聞いてもらいたいところなのですが、と苦笑をする東谷厩舎長。それでも、育成時にしっかりとした調教で心身共に鍛えられたことが、この躍進に繋がっているのは間違いない。

 この後は再び、ノーザンファーム天栄での調整が行われるメジャーエンブレム。秋の最大目標は秋華賞(G1)となる。

 「芝の2000mで、メジャーエンブレムがどんなレースをするのか見てみたいです。その際は桜花賞(G1)のメンバーとの再戦となりますが、まさにリベンジとなるような結果を見せてもらいたいですね」

 今年の3歳牝馬では現時点において、G1レースで2勝をあげているのはメジャーエンブレムだけ。同世代の牡馬も相手にしなかったような強さで、今後、幾つのG1タイトルを積み重ねていくのかが、本当に楽しみでならない。