重賞ウィナーレポート

2016年01月16日 愛知杯 G3

2016年01月16日 中京競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:バウンスシャッセ

プロフィール

生年月日
2011年05月06日 05歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:15戦5勝
総収得賞金
156,027,000円
ゼンノロブロイ
母 (母父)
リッチダンサー(GB)  by  Halling(USA)
馬主
(有) キャロットファーム
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
藤沢 和雄
騎手
田辺 裕信

 16日、17日の2日間に中央開催で行われた3つの重賞競走を、全て勝利したノーザンファーム。その3つの重賞共にノーザンファーム早来牧場が育成を手がけた馬となった。

 16日に行われた愛知杯(G3)を制したバウンスシャッセを手がけたのは、日下和博調教主任。日下調教主任には3歳時のフラワーC(G3)、4歳時の中山牝馬S(G3)、そして5歳時の愛知杯(G3)と、3年連続で喜びの声を聞かせていただいたことになる。

 「育成スタッフとしても、3年連続で重賞を勝てる馬を送り出せたということは誇りです。また育成馬では今年最初の重賞勝ち馬を、1月の早い時期から送り出せたことも嬉しく思っています」(日下調教主任)

 この愛知杯(G3)だが昨年6月のマーメイドS(G3)以来、7か月ぶりの実戦となった上に、馬体重は22㎏増。しかも55.5㎏はハンデ頭と決して楽では無い条件が揃っていたが、日下調教主任は好走の予感があった。

 「休養期間にノーザンファーム天栄で馬を見る機会もありましたが、ここに来た頃よりも馬が格段に良くなっていました。バウンスシャッセ自身の成長力もあったのでしょうが、何よりも天栄のスタッフが良くしてくれて、そして藤沢厩舎の皆さんがいい状態で競馬に使ってくれたからこそ、休養明けでもあれだけのレースができたのでしょう」(日下調教主任)

 この愛知杯(G3)だが、実績面では抜けた存在にも関わらず、バウンスシャッセは8番人気の評価にとどまる。だが、ハンデにも証明されていたように、能力が他の馬とは違っていたのだろう。後方からレースを進めると、中京競馬場の長い直線で力強い末脚を見せ、一頭、また一頭と前を行く馬を交わしていく。

 「鞍上の田辺騎手も、この馬の能力を最大限に引き出すような乗り方をしてくれたと思います。昨年は馬場も合わずに(重馬場)負けた印象もあったので、そのリベンジが果たせたことも嬉しかったですね」(日下調教主任)

 この後は中山牝馬S(G3)と中日新聞杯(G3)の両睨みとなっているが、連覇を目指す中山牝馬S(G3)、そしてコース適性も証明した中日新聞杯(G3)のどちらでも、好走は疑いようがない。もし、重賞連覇となった時には、悲願のG1制覇も見えてきそうだ。