重賞ウィナーレポート

2016年01月17日 日経新春杯 G2

2016年01月17日 京都競馬場 曇 良 芝 2400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:レーヴミストラル

プロフィール

生年月日
2012年05月08日 04歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:9戦4勝
総収得賞金
143,580,000円
キングカメハメハ
母 (母父)
レーヴドスカー(FR)  by  Highest Honor(FR)
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
松田 博資
騎手
川田 将雅

 京成杯(G3)に続く、ノーザンファーム生産馬の重賞制覇。その京成杯(G3)ではノーザンファーム生産馬のワンツースリーフィニッシュだったが、この日経新春杯(G2)でもワンツーフィニッシュ。しかも、レーヴミストラルの育成調教が行われた厩舎も、京成杯(G3)の勝ち馬であるプロフェットと同じ、ノーザンファーム早来牧場の横手裕二調教主任の管理厩舎であった。

 「土曜日の重賞(愛知杯(G3))も早来牧場のバウンスシャッセが勝ちましたし、ノーザンファーム生産馬、しかも、同じ調教施設を用いた仲間たちと、重賞で上位を独占できたことは嬉しくもあり、そして励みにもなります」(横手調教主任)

 青葉賞(G2)で初重賞制覇をあげたレーヴミストラルは、その後、日本ダービー(G1)にも出走(9着)。調整のために早来牧場へと戻ってきた。

 「こちらに来た頃は疲れも溜まっていて、まずはしっかりと立て直さなければと思いました。一時は菊花賞(G1)というプランも持ち上がりましたが、牧場の関係者や松田博資先生とも話し合った結果、まずは疲れを取って、いい状態に戻すのを優先させることに決めました」(横手調教主任)

 復帰までの期間を決めなかったことで、菊花賞(G1)の出走は見送りとなったが、その分、馬を優先した調整が行われたことで、レーヴミストラルは日に日に見違えるような動きを見せていく。更なる成長を予感させる緩さも抜け始め、横手調教主任曰く『納得の行く状態』で厩舎へと送り出すことができた。

 復帰後の2戦こそ展開や馬場が合わず、思うような結果は残せないでいたが、この日経新春杯(G2)では、レースの途中から逃げ馬が入れ替わる激しい流れとなったことで、後方に待機していたレーヴミストラルには願ってもいない展開にもなった。上がり3ハロンの末脚は、メンバー中唯一の33秒台でもある33秒1。その破壊力は、改めてレーヴミストラルがG1級の能力を持っている証明ともなった。

 「この春で定年を迎えられる松田先生に、重賞タイトルを授けられたことも嬉しい勝利でした」と横手調教主任。次走は京都記念(G2)出走も予定されているが、松田博資調教師に再び重賞タイトルを授け、そして、春の古馬中長距離G1シリーズの主役に踊り出て欲しい。