重賞ウィナーレポート

2011年01月23日 平安S G3

2011年01月23日 京都競馬場 晴 良 ダ 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ダイシンオレンジ

プロフィール

生年月日
2005年04月01日 06歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:20戦7勝
総収得賞金
177,408,000円
アグネスデジタル(USA)
母 (母父)
アシヤマダム  by  ラシアンルーブル(USA)
馬主
大八木 信行
生産者
戸川牧場 (門別)
調教師
庄野 靖志
騎手
川田 将雅
  • 母アシヤマダム
    母アシヤマダム

  • 戸川さん一家(左から晴恵さん・洋二さん、大輔くん・文乃ちゃん)
    戸川さん一家(左から晴恵さん・洋二さん、大輔くん・文乃ちゃん)
  • 玄関に収まりきらないたくさんの祝いの花
    玄関に収まりきらないたくさんの祝いの花
  • 牧場風景
    牧場風景

 ダートG1、フェブラリーS(G1)を占う上で重要な要素ともいえる第18回平安S(G3)が京都競馬場で行われ、3番手追走から直線抜け出したダイシンオレンジが猛追するインバルコ以下をハナ差退けて優勝。昨年4月のアンタレスS(G3)につづく重賞2勝目を飾り、昨年1番人気で2着と惜敗した雪辱を果たした。

 生産は日高町の戸川牧場。家族経営の牧場だけに競馬場へ行くことはなかなかないそうだが、この日は奥さんの晴恵さんと長女の文乃ちゃんが現地へ応援に駆けつけていた。

 「お産で忙しくなる前に、と思い日帰りで応援に行きました。JCダート(G1)の時も私と長男で行ったんですけど8着で…文乃はラッキーガールかも知れませんね」と笑った。

 生まれて初めて重賞の表彰台に立った晴恵さん。その感想を伺うと「レースも写真判定でしたし、確定した!と思ったら早く早く!と急かされて何がなんだか解らないうちに終わっていました。帰りの飛行機の中でようやく実感が沸いたくらい」と慌ただしくも嬉しい1日だったようだ。

 “お留守番”となった洋二さんは自宅でテレビ観戦。「パドックを見て状態も良さそうでしたし、二人を行かせて良かったと思います。自分が競馬場に行くとなると誰かに馬を見てもらわないといけないでしょ?それは嫌なので永遠に“お留守番”ですよ」と職人気質な一面を覗かせた。

 昨年7月にはホッカイドウ競馬所属の半弟サムライジャパン(牡4、父ネオユニヴァース)が重賞、華月賞を制した。2頭の重賞勝ち馬を送り出した母アシヤマダムは牧場の宝物。3月にはダイシンオレンジの全弟か妹が誕生予定で、大きなお腹を揺らしていた。

 「どんな種馬と交配してもダートの方が走るので、これからもダート適正のある種馬を配合していくと思います」と洋二さん。

 ダイシンオレンジの次走はフェブラリーS(G1)に決まった。かつてアシヤマダムの初仔で半兄のブイロッキー(父ジェニュイン)が挑戦し、10着に敗れた思い出深いレースだけに、この好調を維持してG1制覇を狙って欲しい。