重賞ウィナーレポート

2005年06月19日 プロキオンS G3

2005年06月19日 阪神競馬場 晴 良 ダ 1400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ブルーコンコルド

プロフィール

生年月日
2000年04月11日 05歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:23戦6勝
総収得賞金
977,809,000円
馬主
(株) 荻伏レーシング・クラブ
生産者
川上 悦夫 (新冠)
調教師
服部 利之
騎手
幸 英明
  • 母エビスファミリー
    母エビスファミリー
  • 川上悦夫社長(放牧地にて)
    川上悦夫社長(放牧地にて)
プロキオンS
本馬のふるさとは新冠町東泊津の川上悦夫牧場。牧場にとっては、今年の日経賞(ユキノサンロイヤル)に続く重賞勝ちとなる。

レース当日、川上悦夫社長は家族と自宅での応援となったそうだが、「3コーナーで騎手の手が動いたので、どうなるのかと思いましたが、直線に向いたところで、かわして行けると期待しました」と喜びを語る。

本馬は芝の重賞・京王杯2歳Sの勝鞍を持つが、ダートでは3勝を上げているものの、重賞は初制覇となる。川上社長は「この仔は1歳の秋までうちに居たのですが、凄く丈夫で、おとなしく、手の掛からない仔でした。巾のある母親似のしっかりとした馬格を持っていて、(母親の)肌に入るブライアンズタイムが出ていたように思いました。もともと本馬はダートで走ると見ていたので、この優勝には納得してます。これからもダートで活躍すると思いますよ」と期待を膨らます。

本馬の母はエビスファミリー(母の父ブライアンズタイム)、地方で8勝している。「母は早来産ですが、祖母のエビスベローチェがうちの牧場に居た馬で、(4代母の)エベレストの血統が欲しくて入れた馬。子供をまた戻してもらいました」(川上社長)と同牧場の大切な血統後継馬となっている。
半姉に6歳のネジェム(父シャンハイ、南関東3勝、現役)がおり、本馬は第2仔になる。また3歳半妹のシャドウムーン(父キングヘイロー)も中央で1勝をあげ活躍中。今年は父アグネスタキオンの弟が誕生している。

取材の終わりに、母エビスファミリーと当歳馬のいる放牧地へ案内していただいたが、その後で景色が良いからと放牧地の高台に足を伸ばした。同牧場は東 泊津の丘の上を占領するように100hの土地が長く続いており、初夏の風も気持ちが良い。ここで、しばらく川上社長のこれからの構想などをお聞きしたが、馬が好きな男のロマンを感じさせられる。
マヤノトップガン、ナリタタイシンなど多くの名馬を輩出した牧場に、また重賞戦線を賑わす流れが向いてきたようだ。夏競馬の開幕週を飾るダート重賞・第10回プロキオンS(GIII)は、幸英明騎乗で1番人気のブルーコンコルド(牡5歳、父フサイチコンコルド)が、ゴール前追いすがる2着サンライズキングを振り切って優勝した。上がり3ハロン35秒5、走破タイムの1分21秒9はレコードタイ。